プロが教えるマチュア世代の起業のヒント。「やりたいこと」よりも「できること」に焦点を!あなたの武器は仕事や暮らしの中にある【前編】
2 副業はOK?会社員なら就業規則をチェック
副業はどんどん解禁されていますが、NGの会社ももちろんあります。自社の就業規則をきちんと確認しておくことは必須事項。隠れてコソコソやるのではなく、きちんと申告して許可を得ておきましょう。
禁止されていたとしても、会社に属した状態で今できることを考えてみて。終業時間外に学ぶことはいくらでもできるし、無報酬で依頼を受けて経験を積むこともできます。
どちらも、会社員として安定した収入がある状況だからこそできること!そして起業後の自分にとっても必ずプラスになるはずです。
3 今の仕事はすぐにやめない。最初は二足のわらじでOK
副業や複業を始めるとき、焦って仕事をやめる必要はありません。リスクをとらずにまずは両立できる方法で進めましょう。会社員として定期的に給料が入ってくるという安心感はとても大きいものです。背水の陣で挑む心意気は素晴らしいですが、お金の不安ばかり先行するとどんな仕事もうまくいきません。
起業後に退職するタイミングは状況次第ですが、本業と副業の収入が同じくらいになったら、という人が多いよう。自分の中であらかじめ目安の数字(収入や期間)を設けておくのもおすすめです。
どうすれば自分に合う仕事を見つけられる?
得意なことを見つけ、積極的に発信してみて
「自分には何もない」と悩む人にまず実践してほしいのは、人生の棚卸し。過去を細かく書き出してみてください。
「人に喜ばれていたこと、よく頼まれること。どんなにささいなことでもかまいません。周囲の人に聞いてみると意外なものが出てくると思います。自分にとって普通にできていることこそが、武器になる可能性も大きいですよ」
次はSNSなどで自分の存在をアピールするステップ。
「棚卸しや武器探しもいいネタになります。そのうち他人が発する情報も自然と目に入り、いいなと思うコミュニティに出合えるはず。ポイントは、発信プラス参加。これまでの毎日に新しい世界を加えていくのです」
興味のある分野が見えてきたら、ロールモデルとなる人の情報を集めてみて。
「特に大切なのは、その人が成功する前のBlog記事などを探すこと。輝いている姿を見ていると遠い存在のように思えますが、過去に努力を重ねたからこそ今があります。もがいている時期に何をしたのかが重要なのです」
次はそれらを組み合わせる段階。
「自分の思いや、経験を生かせそうなことをSNSで発信してみて。これはビジネスの種。発信と参加を続けるうちに少しずつ芽が出てきます。とはいえ、自分の力だけで種を育てていくのは難しい場合も。時間を有効に使いたい、方向性に迷ってしまったという人は、コンサルタントの力を借りるのも手です」
自分に合う仕事を見つけるための4STEP
STEP1 人生の棚卸しをする
STEP2 発信を始める
STEP3 モデルとなる人を見つける
STEP4 得意なことをどんな切り口で仕事にできるか、考える
※この記事は『私らしく、働くということ』主婦の友社編(主婦の友社)の内容をWeb掲載のため再編集しています。
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