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【ガーデニング】春まで長く楽しむ「アネモネとラナンキュラスの寄せ植え」

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園芸ガイド編集部

近年、魅力的な品種が出回るようになったアネモネとラナンキュラス。アネモネとランキュラスを主役に春まで花を楽しむ寄せ植えを、英国園芸研究家の吉谷桂子さんに教えていただきました。

その他の寄せ植えはこちらで。吉谷桂子さんの寄せ植え&インテリアグリーン

秋から開花株で楽しむ「アネモネとラナンキュラス」

秋が深まると園芸店に並ぶアネモネやラナンキュラスの開花株。ここ数年、私はその登場を待って、春まで花を楽しむロングライフの寄せ植えを作るようになりました。目を引く大きめの花径、そして幅広い色調の八重や一重の花は、実に表情豊かで見飽きることがありません。

育てる地域や環境にもよりますが、春の終わりまで、次から次へとつぼみが上がり、存在感のある花が、繰り返し咲くのも魅力です。

そんなアネモネやラナンキュラス、本来は春咲きの秋植え球根ですが、球根から育てるには、ちょっとしたコツが必要なうえ、春に開花してからの観賞期間が限られてしまいます。

いっぽう、秋に出回る、花芽をいっぱいつけた開花株は、気温の低い時期は1輪の花を長く咲かせることができ、春までつぼみを繰り返しつけてくれます。

栽培のポイントは、北風の当たらない日当たりのよい場所で育てること。用土の乾かしすぎと水のやりすぎにさえ気をつければ、1株で晩春まで10輪以上の花を楽しめます。

また、寄せ植えのわき役も、ビオラやネメシアなど、同じくらいロングライフで色調豊かな花が出回るので、晩春まで長く花を楽しめること請け合いです。

アネモネ、ラナンキュラスの寄せ植えの植えつけと管理

これから少なくとも3カ月以上は長く花を楽しみたいので、植えつけ時には根の張る方向を想像しながら、鉢底近くにも元肥を混ぜておきます。開花苗は、根を傷めないようにていねいにポットをはずし、根をくずさずに植えつけます。

つぼみが上がって次々と咲くので、開花中はときどき液肥を与えます。乾燥も多湿も苦手なので、水やりは、用土と株の様子を確認してから行います。

花が咲きだしたら同時に、花がら摘みも欠かさないように。春が近づくにつれて、さらに元気いっぱいに花が咲くことをイメージしながら育てましょう。

翌年も花を楽しむには

夏に高温多湿にならず、風通しのよい場所では、植えっぱなしでも翌年に出てくる場合がありますが、基本的にアネモネもラナンキュラスも高温多湿の環境が苦手なので、気温が上がる前に球根を掘り上げます。

晩春、最後の花が終わり、そろそろ葉も枯れ始めたころに、水やりをストップ。葉が枯れたら球根を掘り上げ、ネットに入れて、乾燥した冷暗な場所に保管します。

晩秋になってから球根を植え直しますが、開花は春になるので、秋から花を楽しみたい場合は、開花株を購入するとよいでしょう。

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