【大奥】理不尽な最期にやるせない思いになるが、青沼(村雨辰剛)にとっては多くの仲間を得られた幸せな人生だったか
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田幸和歌子
死刑場に連れられる青沼の背中に口々に感謝の気持ちを伝える黒木たち。
青沼は、間の子という生い立ちから酷い目に遭ってきており、母や兄からは今後更に辛い思いをするだろうと言われていた。
しかし、自分の人生を振り返る青沼は、様々な人から数えきれないほどの「ありがとう」をもらっていたことを実感する。
兄の言葉通り多くの人の役に立ち、医療の道に新たな知識や希望を託していった青沼。理不尽な最期にやるせない思いになるが、青沼にとっては多くの仲間を得られた幸せな人生だったのかもしれない。
その後、黒木は源内を見舞いに行く。もう目も見えない状態の源内は、黒木が来た理由に思いを巡らせる。弱った源内を目の前にし、青沼や蘭学講義のことを悟られたくなかった黒木は、源内に対して嘘をつく。
「人痘は大成功し、大奥の講義はますます盛況。青沼様は多くの弟子を抱え、多くの蘭方医、女の蘭学者が生まれております」
嘘が苦手な黒木がついた、優しい嘘だった。みんなに会いたいなと呟きながら、源内は息を引き取ったのだった。
SNS上では、「覚悟はしてたけど、展開が辛すぎて涙無くしては見られない」「黒木さんの叫びに胸が張り裂ける思いだった」などの感想が寄せられていた。
また、あまりのドラマ自体の完成度の高さに、「これを大河で見たいよ」「同じキャスト、同じ製作陣でそのまま大河にしよう」との声も。
時は流れ、3代家光以来の男が将軍になる時代がやってきた。将軍・家斉(中村蒼)は人痘を受けた時のことを思い出すが……?
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