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【家族疲れ】私のことをほったらかしの息子。孫の顔を見せにも来ません|心療内科医・海原純子さんがアドバイス

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ゆうゆう編集部

【相談②】すぐ怒りだして会話にならない母。将来のことを話しておきたいのに……

母はいつも命令口調で、言うことを聞かないと怒りだすタイプ。私が体調を崩すと心配はしますが、しばらくすると「まだ具合が悪いの!?」と怒り声で聞いてくることも。「介護のお金は子どもも出すのが当然」と言ったり、終活に当たって資産をどうしたいか聞いたときは「人が死ぬ話をするな!」と……。

今のうちに将来のことを決めておきたくても、これでは話になりません。(匿名希望・59歳)

【海原さんのアドバイス】相手の感情に巻き込まれず落ち着いて対応すれば、母親の怒りもおさまります

母娘の同一化の典型的なパターンですね。母親は自分と同じ性をもつ女の子が生まれると、「この子は自分であり、自分はこの子である」という感覚を抱きます。これが息子だと性別が違うため、子どもと自分の間に境界線を引きやすいのですが、娘だと境界があいまいになり、「自分ならこうしないのに」と怒りをぶつけてしまうのです。

ここで大切なのは、相手の怒りに巻き込まれないこと。売り言葉に買い言葉で「どうしてわかってくれないの!?」などと感情的になるのはNGです。自分は落ち着いて冷静さを保ち、会話に間をとるなど、母親が怒りださない状況をつくってください。もし怒りだされてもパニックにならず、相手が落ち着くまで黙って待つこと。こちらが落ち着いていれば、相手もいつまでも怒っていることはできません。

相続のことなどは一対一で話すのは難しいもの。夫やきょうだいなど、信頼できる第三者を交えて話し合ってみてはいかがでしょうか。保険のことなら保険会社の担当者に参加してもらうのもおすすめです。

※この記事は「ゆうゆう」2023年12月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

取材・文/後藤由里子

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