【どうする家康】「負ける自信がある」秀忠(森崎ウィン)は、お江の前に婚約者がいた!
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鷹橋 忍
茶々の末妹・江との結婚
文禄4年(1595)9月、秀忠は17歳の時、秀吉の意向で、マイコさん演じる江と結婚しました。
江は、北川景子さんが演じたお市と、大貫勇輔さんが演じた浅井長政の三女です。
北川景子さんが二役で演じる茶々(淀殿)は、江の長姉となります。
このとき江は23歳で、結婚経験も出産経験もありました。
秀吉が、秀忠を妻の茶々の妹と結婚させた意図は、秀忠を我が子の豊臣秀頼を支える重臣にしようとしたためとみられています(山本博文『徳川秀忠』)。
この結婚により、秀忠は秀吉の親類衆の扱いになったといいます(黒田基樹『羽柴を名乗った人々』)。
秀頼は、同年12月に従五位下・侍従に任官し、公家成(豊臣政権下において、侍従以上の官職に任官して、公家化すること)しました。
娘の千姫、豊臣秀頼の妻に
慶長2年(1597)5月、秀忠と江の間に、原菜乃華さんが演じる長女の千姫が誕生しました。
慶長3年(1598)、秀吉はこの千姫と秀頼の婚約を取り決めました(福田千鶴『徳川秀忠 江が支えた二代目将軍』)。千姫2歳、秀頼6歳のときのことです。
秀吉は同年8月18日、この世を去りましたが、秀吉の遺志に従い、慶長8年(1603)7月、千姫は秀頼に嫁ぎました。
ドラマでは睦まじそうに見える千姫と秀頼ですが、徳川と豊臣の対決がはじまると、二人の関係はどう変化するのでしょうか。
次週はいよいよ、「大坂の陣」です。