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【ガーデニング】ロマンチックな流通名の花5選。植物の正式な名前を知っておこう!初心者に役立つ基礎知識

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光武俊子

花の形や従来種との差別化を図る流通名も

ストロベリーキャンドル

イチゴみたいな花色で、ろうそくの炎を思わせる花形から名づけられたストロベリーキャンドル。クローバー(シロツメクサ)の仲間で、学名Trifolium incarnatum(トリフォリウム・インカルナツム)です。春から初夏に愛らしい花を次々に咲かせて人気があります。

ブルーファンフラワー

扇のように広がるブルーの花が輪状に咲く特徴的な花姿から、名づけられました。学名Scaevola aemula(スカエボラ・アエムラ)。ピンクの花もあるからか、最近は学名のスカエボラで呼ぶことがふえています。真夏は花が減りますが、春~秋まで長い開花期が特徴です。

上記のように花姿からついたわかりやすい流通名がある一方、ちょっとわかりにくい流通名もあります。

たとえば夏を代表する一年草として知られるペチュニア(学名Petunia)は、長くタネから育てる花でしたが、さし木で繁殖させるタイプが登場。雨に強くてよく育つという、従来種との違いを強調するために「サフィニア」という流通名がつきました。

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ペチュニア

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サフィニア

また、同じく夏の代表格インパチエンス(学名Impatiens)にも、同じように登場した新品種のシリーズに「サンパチエンス」という名がついています。ペチュニアとサフィニア、インパチエンスとサンパチエンスは違う花と思っている方が多いかもしれませんが、学名はどちらも同じペチュニアとインパチエンスです。

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インパチエンス

ちょっと紛らわしい流通名ですが、耳馴染みがよいからか使われることが多いのも事実。園芸植物にこのようなニックネームがあることさえ知っていれば、探している花が図鑑に見つからなくて慌てずにすみます。

花の名前を覚えることはガーデニングの力になるので、少しずつ仕組みを覚えていきましょう。

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流通名とは、植物や園芸用品などが販売される際に使われる名称のことで、和名や学名とは異なり、親しみやすく覚えやすい名前が多いのが特徴です。同じ植物でも流通名が異なる場合があるため、ガーデニングを楽しむ際には商品ラベルや説明をよく確認することが重要です。流通名の活用により、植物の人気がさらに高まることもあります。

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地植えとは、植物を鉢やプランターではなく庭の地面に直接植える方法のことで、根が土中に自由に広がるため株が大きく育ちやすく、水やりや肥料の持ちもよくなるといったメリットがあります。例えばバラや宿根草、樹木類などを長期間育てたい場合に適していて、植えつけの際には土壌の排水性や日当たり、風通しなどを考慮して場所を選ぶことが大切です。

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原産地とは、植物がもともと自生していた地域のことで、その植物が最も自然に近い形で育つ環境条件(気温、降水量、土壌など)を知る手がかりになります。例えば、地中海沿岸原産のラベンダーは乾燥した日当たりのよい場所を好み、湿気には弱いといった具合に、原産地を知ることで栽培環境の調整や越冬管理の参考になります。園芸で植物の性格を理解するには、学名や品種だけでなく、この「原産地」への理解も大切です。

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冬越しとは、寒さに弱い植物を冬の寒さや霜から守って生き延びさせるための管理方法です。屋外に置いている鉢植えを室内に取り込んだり、花壇の土の表面にワラや落ち葉などを敷き詰めたりします。

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一年草とは、発芽から開花、結実、枯死までのライフサイクルを1年以内で終える植物のことです。春にタネをまいて夏から秋に花を咲かせる「春まき一年草」と、秋にタネをまいて翌春から初夏に開花する「秋まき一年草」に分類されます。代表的な春まき一年草には、ヒマワリやコスモスがあります。短期間で生長し、華やかな花を楽しめるのが特徴です。

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種苗とは、植物を育てるために用いられる種子や苗や球根の総称で、ガーデニングでは花や野菜、果樹など多様な品目にわたって利用されます。良質な種苗を選ぶことで、発芽率や生長の安定性、病気への強さなどに差が出るため、育てる植物の性質や目的に合わせて選ぶことが大切です。また、地域に適した種苗を選ぶことで、より育てやすく失敗の少ないガーデニングが可能になります。

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樹高とは、地面から樹木の最も高い部分までの高さを指す言葉で、庭木やシンボルツリーを選ぶ際の重要な目安となります。植物の種類や品種によって最終的な樹高には大きな差があり、適切な樹高を見極めて植栽することで、住宅や周囲の景観と調和したガーデニングが実現できます。また、生長のスピードや剪定のしやすさにも関わるため、メンテナンスの観点からも考慮すべきポイントです。

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学名とは、植物や動物を世界共通で呼ぶために使われるラテン語などによる正式な名称で、属名と種小名の組み合わせから成ります。例えばバラの学名は「Rosa hybrida」で、学術的な識別や国際的な情報交換に不可欠です。和名や英名と異なり、学名は重複や誤認が少なく、分類体系に基づいた整理が行われています。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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低木とは、一般的に高さが約2メートル以下の小型の木を指します。ガーデニングでは庭の縁取りやアクセントとして使われることが多く、ツツジやユキヤナギ、ローズマリーなどが代表的です。剪定がしやすく、生長も制御しやすいため、初心者にも扱いやすい特徴があります。また、低木は季節ごとの花や葉の変化を楽しむことができ、庭に四季折々の彩りをもたらします。

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萼とは、花の一番外側にある葉のような構造で、つぼみを保護する役割を果たします。多くの植物では緑色で硬く、花が咲いた後も果実の下に残ることが多く、花の構造や分類を理解するうえで重要な要素です。例えば、ナスの実の下部についている星形の部分が萼であり、種によっては目立たず早期に脱落するものもあります。また、ガクアジサイのように、萼が大きく発達して花のように見える装飾花となる場合も多くあります。

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