近藤サトさんが選ぶ珠玉のフレーズ「育て磨いた芸こそが『枯れない花』となる。 恩師の言葉を胸に研鑽を積んでいきたい」
グレイヘアで着物をまとう凛とした姿が美しいナレーターの近藤サトさん。近藤さんが「勇気を与えてくれる珠玉の言葉」として選んだ「花」にまつわる言葉は?
人生の先輩たちから贈られた言葉の共通点
聞けばすぐにそれとわかる、品のある落ち着いた声。美しいグレイヘアで着物をまとう凛とした姿──アナウンサー時代からナレーターとして活躍する現在まで、聞く人と見る人を魅了してきた近藤サトさん。勇気を与えてくれる珠玉の言葉として、「花」にまつわる3つの言葉を選んでくれた。
「大学時代、NHKで番組制作のアルバイトをしていたのですが、フジテレビに入社が決まったとき、当時すごくかわいがってくださった山川静夫アナウンサーから色紙をいただいて。そこに書かれていたのが『時分の花 真の花』でした。これは1400年頃に世阿弥が記した『風姿花伝』からの引用。歌舞伎や能に精通された山川さんならではの言葉選びに感激しました。
当時の私は21歳。まさに若さという『時分の花』真っ盛りの年齢でした。でも、若さゆえの目に見える魅力は、いつかは枯れてしまう。だから時が経っても枯れない『真の花』、つまり研鑽を積んで得られる本物の芸を究めなさい、という言葉をくださったのだと思います」
「時分の花 真の花」
大先輩である山川静夫アナウンサーから贈られた、世阿弥の『風姿花伝』からの言葉。
「若さによる魅力=時分の花」で満足せずに、「鍛練で高めた本当の芸=真の花」を究めなさい、というメッセージととらえている。
実は大学時代の恩師にも花にまつわる言葉をもらっていた。それが「言葉は心の花」。こちらは長年、NHKで脚本家を務めていた西澤實さんから贈られたもの。近藤さんは「声で仕事をするからには、人の心に響く言葉を発しなさい」と解釈しているという。
「『言葉は心の花』は西澤先生ご本人の言葉だと思いますが、山川さんの言葉とニュアンスが近いことに驚きました。どちらも『花』が真実や本質のような意味を表しているんですよね。私を育ててくれた二人の大先輩が似た感性をおもちだったことが感慨深くて、私自身が進む道の指標になっていきました」
「言葉は心の花」
近藤さんが師匠と慕う大学時代の恩師・西澤實さんにいただいた言葉。アナウンサーやナレーターの発する音声表現は、人の心に迫る「花」でなくてはならない。ここでも「花」が真実や本質といった意味で使われている。
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