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同居中の姑に嫌みを言わせない方法はありますか? 坂東眞理子さんのすっきり人生相談

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ゆうゆう編集部

相談②
ペットロスが心配

柴犬(10歳)を飼っていて、溺愛しています! 夫婦の会話も犬のことばかり。亡くなったらペットロスになりそうです。10年後、75歳になったときに備えて、犬以外に愛情を注げるものを見つけておきたいのですが、どうすればいいですか? ちなみにわが家には子どもがいないので、孫かわいがりもできません。(65歳・パートタイム)

あなたの愛情を必要としている「人」がいないかまわりを見渡してみて

自分の資源を分散させるという視点をもって

大切なペットを失う悲しみは大きなものです。わが家も4年ほど前、22歳まで長生きした愛猫を亡くし、私よりも溺愛していた夫がとても寂しがっていました。愛情が通じて夫によく懐いていましたから、相談者の深い愛情もきっと愛犬に伝わっていると思います。

とはいえ、夫婦の会話が犬のことばかりというのは少し心配です。それはもったいないことだと思います。ペットに愛情を注ぐのはもちろん素晴らしいことですが、先のことを心配しすぎず、ペット以外のことにも目を向けて、いろいろな対象に愛情を注ぎ、楽しんでください。

相談者は愛情深い女性で、おそらく経済的にも時間的にも余裕があるのでしょう。その資源を愛するペットに与えるだけでなく、分散させるという視点をぜひもってほしい。あなたの支援を必要としている人に分け与えることを考えてみてほしいと思います。

現代社会には、親から虐待を受けて児童養護施設で暮らしているなど、愛情に飢えている子どもがたくさんいます。そういう子どもを月に1回でもホームビジットで受け入れる、週末里親になる。あるいは外国人留学生を夕食に呼ぶ、ボランティアとして保育園や高齢者施設にお手伝いに行くなど、60代ならできることはたくさんあります。

懐いてくれるペットに心が癒やされるのは、自分の思うとおり、好きなように接することができるから。一方、困っている人を助けるというような人間相手のやり取りは自分の思いどおりにいかないことが多く、緊張感もありますが、その分、やりがいや手応え、得られる喜びも大きいはずです。

ペットだけでなく、人間でもあなたの愛情を必要としている人がたくさんいるということに気づいてください。家の外にも目を向けて社会を見渡してみれば、愛情を注げるものがきっと見つかると思います。あなたが愛犬以外に関心をもつようになれば、夫婦の話題ももっと広がると思いますよ。

※この記事は「ゆうゆう」2024年6月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。

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