【ガーデニング】梅雨入り前後にやっておきたい庭仕事。猛暑に備えてできること
公開日
更新日
光武俊子
高温多湿の環境では風通しが大切
苗の植えつけで株間を広めにしたのは、植物を風通しよく育てるためでもあります。暖地は高温多湿になりがちで、植物は蒸れやすく、病害虫の被害も出やすくなります。株と株の間だけでなく、株の中も枝葉をすいたり、株を切り戻して風通しを図りましょう。
庭木などは春から伸びた分を枝の分岐点で切り詰め(すかし剪定)、乾燥地帯原産のラベンダーなどは株の1/2から1/3まで切り戻してOK。植物は根が吸い上げる水と葉が蒸散する水分のバランスが狂うと傷みますが、湿度の高い梅雨時は葉から蒸散する量が減るため、切り戻しても株の負担が少なくてすみます。
風通しをよくすることで鉢土は乾きやすくなり、水やりの回数が増えるかもしれません。ただ、鉢土が長く湿ったままでは、根は新鮮な空気を取り込めないで根腐れすることも。庭土も湿ったままでは、根が水を求めて伸びません。用土は乾湿のメリハリがあるように水やりしましょう。
強光線を防ぎ、風通しよい環境を整えよう
気温25℃くらいまでなら、植物はたいがい順調に光合成を行って生育できます。それ以上の高温になると開花や成長が止まるものが目立つので、できるだけ涼しく過ごさせる工夫が必要です。ベランダでは夏の強烈な日差しを和らげる遮光シートを張ったり、鉢植えを木陰などに移動。床面の熱が鉢に伝わらないよう、鉢下を風が通るように持ち上げるなど、環境を整えましょう。
厳しい暑さを乗り越えられるように今から少しずつ備えて、夏のガーデニングも楽しみませんか。
★あわせて読みたい★
【ガーデニング】初夏に咲く青い花9選。「草丈」で組み合わせよう! 【ガーデニング】雑草を取る手間がラクになる!プロが実践するワザを伝授 【ガーデニング】手間なしで楽しめる多年草 リーフプランツで初夏の庭をナチュラルに!