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【初めてのNISA】60代・70代それぞれ投資に回せる金額の目安は? 商品の選び方は?[後編]

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ゆうゆう編集部

Q 投資する商品は、どう選んだらいい?

A 最初はインデックス型から納得できる銘柄を

投資信託には、市場全体に投資して安定した収益を目指す「インデックス型」と、運用側が投資先の銘柄を選んで高い収益を目指す「アクティブ型」があります。初心者におすすめなのはインデックス型ですが、一部アクティブ型を組み合わせて収益アップを狙ってもいいでしょう。

インデックス型の代表的なのは、日経225(日本の株式225銘柄)、S&P500(アメリカの株式500銘柄)、オールカントリー(全世界約50カ国の株式銘柄)など。アクティブ型は、商品ごとに投資先が細かく分かれています。いずれも、どこにどんな割合で投資しているのかなど、商品説明をきちんと読み、「今後もアメリカ経済に期待」「これからはインドが伸びそう」など、自分なりに考えて納得して選ぶことが大切。
 
集まっている資産(純資産総額)が大きいものを選ぶことも重要。純資産総額が小さいと、満期前に投資信託が解散するリスクもあります。

著名人をかたる詐欺に注意!

著名な経済評論家をかたって巧妙に投資を勧誘し、お金をだまし取る詐欺が横行中。

「ネットの情報をうのみにするのは危険! 投資を学ぶなら、自治体や金融庁などが行う公的セミナーで。今年8月から、金融経済教育推進機構の認定アドバイザーにも相談ができます」

Q 収支チェックの頻度や投資期間の目安は?

A 貯蓄を増やしたい時期を見定めて運用しよう

「つみたて投資枠」は、長く積み立てるほど元本割れのリスクが小さくなるといわれています。最低でも、10年は投資期間をとりましょう。

おすすめは、今後20年ぐらいの収入と支出を書き出してみて、赤字が増えそうな時期や「もうちょっと貯蓄があれば安心」と思える時期を見極めて、投資期間を決めるやり方。たとえば今60歳で、75歳以降の貯蓄が少ないと感じたら、投資期間の目安を15年にします。何もしないまま75歳になって気力・体力が衰え、できる対策が限られてしまう前に、今から投資して育てていくわけです。

運用中に最もやってはいけないのが、暴落で慌てて解約すること。価格が落ちればその分多くの銘柄が買えると考えて、ほったらかしておくほうがいいと思います。収支チェックは、金融機関から報告書が届く年1~2回程度でOKです。

ちなみに、80代になると運用の手間がおっくうになり、認知症などのリスクも高まりますから、今70代の人に投資はおすすめできません。

自動積み立てでラクラク!

たとえば、投資資金が600万円だとしたら、自動積み立て定期預金と同じ要領で、普通口座から年60万円(月5万円)ずつ、NISA口座に移動する仕組みを最初につくっておくと今後の管理がラク。

「お金の移動に手数料がかかる金融機関もあるので、事前に確認を」

※この記事は「ゆうゆう」2024年8月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

取材・文/横田頼子

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ゆうゆう2024年8月号

特集は…「孤独」にならない生き方のコツ。長い人生の最後に待ち受ける「孤独」の不安に、私たちはどう立ち向かえばいいのでしょう。
研ナオコさんは「寂しさは生きている限りつきまとうが、それは孤独とは違う」といいます。アンミカさんの「一生つき合う親友は自分自身。幸せも、孤独も、自分の心が決めるんです」という言葉も、私たちを励ましてくれます。
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