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【ガーデニング】真夏の水やりのポイントは?知っておきたい、水切れさせた鉢植えのレスキュー

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光武俊子

夏に水切れさせた鉢植えのレスキュー

多くの園芸書では、光合成が活発に行われる午前中の水やりを推奨しています。とくに夏は気温が上がる前に水やりすることで、人もラクです。地温が高くなった日中に水やりすると、鉢内で水が温まって根を傷めるため、絶対に行ってはいけないとされます。

では、水切れしてぐったりした植物を昼過ぎに見つけたらどうしましょう。その場合はただちにたっぷり水やりして日陰に移し、鉢ごと温度を下げます。水を張ったバケツにつけてもよいでしょう。鉢の温度が下がったら、再び水をたっぷり与えて1晩置くと、たいがいは復活します。

夕方の水やりは、寒い季節だと根を傷めるとか、暖かくなってからは植物が徒長

徒長とは、植物の茎や葉が不自然に間延びしてひょろひょろと生長してしまう状態を指します。日照不足、チッ素肥料の与えすぎなどが原因で、弱々しい株になりやすく、病害虫にもかかりやすくなります。

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しやすいなどといわれます。けれども、忙しい現代の生活では、それぞれのできるスタイルで植物とつきあうしかありません。ひと仕事終わった夕暮れ、鉢の周囲にも水まきして少しでも地温を下げれば、熱帯夜でも植物が一息つけるのではないでしょうか。

ちょっとした工夫を試してみよう

夏のベランダや玄関先では、コンクリートやタイルなどの床面から熱が鉢植えに伝わります。すのこなどを敷いたり鉢を鉢台にのせ、床面から伝わる熱を和らげると、水やりの回数を減らせて鉢の風通しもよくなります。

また、ハンギングバスケット用の培養土

培養土とは、植物を育てるために使う土のことです。数種類の土がブレンドされた市販の培養土は、通気性、保水性、排水性、養分のバランスがよく、初心者でも失敗なく植物を育てられます。植物の種類(花、野菜、多肉植物など)ごとに専用の培養土も市販されています。

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や腐葉土を多く配合した軽い用土

用土とは、植物を育てるために使う土のことです。植物の種類に合わせて、水はけ、保水性、通気性、栄養のバランスを考えてつくられています。園芸店では「観葉植物用」「野菜用」「多肉植物用」など、目的別の用土が販売されており、初心者でも使いやすくなっています。

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は乾きやすく、水やりの回数が増えがちです。水やりの間に霧吹きで葉水

葉水とは、霧吹きなどで植物の葉に直接水をかけることをいいます。乾燥を防ぎ、ハダニなどの害虫対策にもなります。特に室内で育てている観葉植物は空気が乾燥しやすいため、葉水で適度な湿度を保つことが大切です。シリンジとも呼ばれます。

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を与えると、乾燥がいくらかやわらいで水やりの間隔が長くできます。

近年の猛暑では庭植えでも水やりが当たり前になってきました。ただ、植えつけ直後は苗にたっぷり水やりしても、その後はできるだけ雨水に限ってスパルタで育てるガーデナーさんもいらっしゃいます。株のまわりに腐葉土やバークチップでマルチング

マルチングは、土の表面をワラやバーク(樹皮)チップ、プラスチックフィルムなどで覆うことです。乾燥防止、雑草抑制、土の流出防止、地温調節などの効果があります。

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することで、土の乾燥や地温の上昇を防ぐという工夫も大切です。

暑さ厳しいなかで植物のコンディションを保つのは大変ですが、水やりのちょっとしたコツを生かし、工夫をして、夏のガーデニングも楽しんでまいりましょう。

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多肉植物とは、​乾燥地帯に適応するため、葉や茎、根に水分を貯蔵する組織をもつ植物の総称です。アロエ、エケベリアなどが代表的です。​ぷっくりとした独特の形状や多様な色彩が特徴で、室内外の観賞用として人気があります。

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根腐れとは、土の水はけが悪いことによって、植物の根が腐ってしまう状態をいいます。肥料の与えすぎでも根腐れが起こることがあります。根腐れをほうっておくと、葉がしおれたり枯れたりします。

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多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。

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