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見逃してはダメ! 体と心が発する4つの危険なサインとは?【夏の気分の落ち込み対策】

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ゆうゆう編集部

年々、厳しさを増す夏の暑さ。体力ばかりか気力まで奪われて、夏をつらいと感じる人が増えています。そんな過酷な季節を健やかに乗り越えるには? 夏特有の気分の落ち込み対策を、公認心理師の大野萌子さんに伺いました。

お話を伺ったのは
大野萌子さん  メンタルアップマネージャ®️

おおの・もえこ●公認心理師。産業カウンセラー。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ資格認定機関)代表理事。官公庁、企業、大学などで6万人以上に講演・研修を行う。シリーズ51万部突破の『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑®️』(サンマーク出版)など著書多数。

ストレスフルな夏。落ち込みを軽視しないで

夏休みが楽しみだったのも今は昔。「疲れがとれない」「何もやる気が出ない」など、夏は年齢を重ねるごとにやっかいな季節になってしまったようだ。

「心と体は連動しているので、暑さで体が疲れると、おのずと心も疲れやすくなります」と話すのはストレスマネジメントに詳しい大野萌子さん。

「夏はそもそもストレスフルな季節です。ストレスというと、何かつらいこと、悲しいことが原因だと思われがちですが、変化こそがストレスの原因です。たとえば外の暑さと部屋の涼しさ。一日に何度もこの温度変化にさらされる夏は、知らず知らずのうちにストレスをため込んでしまうのです」

体温調節に関わる自律神経の乱れから、心身にさまざまな不調を引き起こすことも多い。

「また、夏は冷たいものや水分のとりすぎで栄養不足にもなりがちです。気持ちのコントロールにはセロトニンというホルモンが欠かせないのですが、その材料となるトリプトファンが不足すると、気持ちが不安定になってしまいます」

実は、夏の気分の落ち込みは女性に起こりやすい。

「女性ホルモンは光や温度などの外的刺激に敏感だといわれます。雨が降ると頭痛がするなどの気象病や、夏や冬にうつ症状が出るなどの季節性感情障害は女性のほうが多いようです」

こうした特性に加え、家事や介護などの役割を抱え込みがちな女性は、心の不調に慎重に向き合うことが必要だという。

「ストレスはためないことが重要です。自分のストレスに無頓着な人もいるので、下のようなサインをチェックして、早めに対処しましょう」

夏の気分の落ち込みサイン

↓↓ひとつでも思い当たることがあったら要注意
❶原因が見当たらないのに、何だか不安だ
❷食欲がない、疲れがとれない、体が重い
❸眠れない、寝つきが悪い、すっきり起きられない
❹今までできていたことができなくなった、家事や仕事などにやる気が出ない

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