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【ガーデニング】きれいな秋バラのために— 夏剪定の具体的なやり方は?9月のバラ育てQ&A

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吉原美奈子

Q 夏剪定をやらないバラもありますか?

A 一季咲きオールドローズには夏剪定は不要です。ただし、オールドローズは春の花が咲いた後に旺盛に茂ることが多く、個人の庭でそのままにしておくことは美観上、難しいでしょう。

花後の6月頃に一度枝を切る整枝を行っても、夏の間にまた茂ってしまった場合は、9月にも枝先を切って整えておくと見た目がよくなります。

また、10~11月にたくさん咲かなくてもよいので、9月や10月上旬も花が見たいという方もいるかもしれません。その場合、フロリバンダや、イングリッシュローズなどのシュラブ系のバラは、終わった花だけを切る花がら切りを繰り返してもよいのです。

筆者もそうした育て方をしたことがあります。ただ、やはり秋の花数の少なさは否めず、寂しく感じました。以来、夏剪定は必ず行うようにしています。

Q 水やりや肥料はどうしたらいいですか?

A 庭植えのバラには剪定前にたっぷりと水を与えましょう。鉢植えならなおさら、水切れには要注意です。
鉢土が乾いたら水をやるのを習慣づけてください。葉をいきいきと保つことはとても重要です。

水はちびちびと与えるのではなく、庭植えなら1株につきバケツ1杯以上、鉢植えなら底穴から水が十分に流れ出るまで与えます。

剪定が終わったら、秋バラのための肥料を与えることもお忘れなく。庭植えであれば、株の周囲に穴を掘り、肥料の袋に記載してある分量を入れて土をかぶせます。
油かす骨粉草木灰などの有機質肥料をブレンドして与えるとバラの生育にも効果的です。

手軽に済ませたいなら、市販のバラ専用肥料を袋の表記通りに与えてもよいのです。鉢植えバラは月に1度の施肥を継続してください。鉢植えにはバラ専用の固形肥料が扱いやすいでしょう。

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イングリッシュローズとは、イギリスの育種家デビッド・オースチン氏によって開発されたバラの系統で、オールドローズの香りや花形と、モダンローズの四季咲き性、耐病性をあわせ持っています。カップ咲きやロゼット咲きが多く、ナチュラルガーデンにぴったりの優雅な雰囲気を演出します。

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ハイブリッドティーは、ガーデニングで最も人気のあるバラの系統の一つです。19世紀後半に生まれたこの系統は、花の形が美しい古典的なティーローズと丈夫なハイブリッドパーペチュアルを交配して作られました。大輪で咲き誇る花と高い香り、多彩な色合いが特徴で、シンボル的な存在感を放ちます。鉢植えや地植えはもちろん、切り花としても優れており、ガーデニング初心者からも愛されています。

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オールドローズとは、1867年に最初のモダンローズである‘ラ・フランス’が登場する以前に育種・栽培されていたバラの総称です。ダマスク系やガリカ系など豊かな香りと花姿を特徴とする系統がいくつかあり、多くは一季咲きです。自然な樹形の美しさから、ナチュラルな庭づくりによく取り入れられます。

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有機質肥料とは、植物や動物の有機物を原料とした肥料で、油かす、鶏ふん、魚粉などがその代表例です。土壌中の微生物が有機物を分解することで、植物が吸収できる栄養素がゆっくりと供給されます。この特徴により、化学肥料と比べて土を改良し、植物の健康的な生長を促す効果が期待できます。特にガーデニングでは、土壌の栄養バランスを整えたり、地力を持続的に保ったりする目的で愛用されています。一方で、効果が現れるまで時間がかかるため、計画的な使い方が望まれます。環境にも優しく、初心者からベテランまで幅広いガーデニ...

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固形肥料とは、粒やブロック状の形状をした肥料で、ゆっくりと分解・溶解して植物に養分を供給します。有機質系から化成肥料まで種類も豊富で、鉢植えの表面に置くか、土に混ぜ込んで使うのが一般的です。肥効の持続期間や成分バランスに応じて使い分けることで、効率的な栽培が可能になります。

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四季咲き性とは、特定の開花期をもたず、条件が整えば一年に複数回花を咲かせる性質を指します。​バラやベゴニアなどにこの性質をもつ品種があり、長期間花を楽しむことができます。

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一季咲きとは、一年のうち特定の季節にのみ花を咲かせる植物のことを指します。特にバラにおいてよく使われる用語で、春から初夏にかけて一度だけ花を咲かせ、その後は葉の生長や株の充実に向かうタイプの品種を指します。これに対して、四季咲きの植物は年間を通じて複数回花を咲かせる特性があります。

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シュラブとは、ガーデニングでよく用いられる低木の総称です。生長が安定し、剪定によって形を整えやすいことから、庭や花壇の基盤となる植栽として重宝されています。バラの一種のシュラブローズも有名で、初心者から上級者まで幅広く愛されています。また、季節ごとの景観を楽しめる落葉樹や常緑樹があり、生育環境やデザインに応じて選べるのも魅力的です。

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草木灰とは、植物を燃やして得られる灰で、おもにガーデニングで使用される天然の肥料です。カリウムやリン酸が豊富に含まれており、土壌のpHを上げてアルカリ性にする働きがあります。特に酸性土壌を改良したり、果樹や花の開花を促進したりする際に役立ちます。また、野菜の病害予防や害虫対策にも効果的です。ただし、多量に使うと土壌バランスを崩すこともあるため、適量を守ることが大切です。

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油かすとは、菜種や大豆などの油を搾った後に残るかすで、チッ素分を多く含む有機肥料です。元肥や追肥として利用され、植物の葉や茎の生長を促します。ゆっくりと効き目が現れるため、長く栄養を与えたいときに適しています。ただし、施しすぎると発酵時に悪臭が出ることがあるため、量や場所に配慮が必要です。また、スイセンはチッ素過多になると、球根が分球しやすく花が咲きにくくなるため、リン酸分の多い肥料を施します。

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骨粉とは、牛や豚などの動物の骨を高温処理して粉末状にしたリン酸質肥料で、おもに花や実のつきをよくする効果があります。即効性はありませんが、土壌にじっくりと効いてくる緩効性で、バラや球根植物、果樹などに多く用いられます。有機質肥料の一種として、堆肥などと併用することで、より健全な土づくりに貢献します。

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肥料とは、植物が健やかに生長するために欠かせない栄養素を補給する材料のことです。おもにチッ素、リン酸、カリウムを三大要素とし、それぞれ葉の生長、花や実の形成、根の発達を助けます。有機質肥料と無機質肥料に分類され、有機質肥料は堆肥や骨粉など自然由来で、土壌改良にも効果的。一方、無機質肥料は成分が均一で即効性が魅力です。ガーデニングでは植物の種類や生長段階を考慮し、適切な肥料選びと施肥のタイミングが大切です。

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