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92歳の元チアリーダー【滝野文恵さん】引退後、新たにはじめた驚きの趣味とは?

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ゆうゆう編集部

63歳のときにシニアチアダンスチーム「ジャパンポンポン」を設立し、今年3月まで現役で活躍していた滝野文恵さん92歳。チア引退後にも、新たな挑戦を始めたそう。そんな滝野さんの、元気の秘訣とは?

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Profile
滝野文恵さん 92歳・シニアチアチーム元代表

たきの・ふみえ●1932年、広島県生まれ。
53歳で米ノーステキサス大学に留学し、56歳で老年学修士号を取得して帰国。
63歳のとき、日本初のシニアチアダンスチーム「ジャパンポンポン」を設立し、代表に。今年3月に引退し、現在はチーム顧問。
著書に『85歳のチアリーダー』(扶桑社)など。

チアを引退し、今度はカントリーダンスに挑戦

入会資格は55歳以上、「自称」容姿端麗。そんなシニアチアダンスチーム「ジャパンポンポン」を設立し、約28年にわたって代表を務めてきた滝野文恵さん。米アリゾナ州に平均年齢74歳のシニアチアリーディングチームがあることを知り、1996年、63歳のときに仲間5人でスタートさせた。

チームは今年3月、チアリーディングの全国大会「USA ナショナルズ 2024」にゲスト出演。このステージをもって、92歳の滝野さんはチアの現役から退いた。

「最後のステージでしたが意外と未練も思い入れもなくて、終わったあとも感動というよりは『あ~、やれやれ』みたいな感じでした。28年やったんだから、もういいんじゃない? 年も年だしって(笑)」

そう言って、カラッと笑う。そこにはこんな思いも。

「2020年に結成25周年記念のショーを行う予定だったのですが、コロナ禍で延びてしまい、結局22年に開催。そのあたりから体力が落ちてきて、覚えるのにも時間がかかり、間違えることも増えて……というようなことが起こり始めて、『もうそろそろかな』と思うことがありました。うまくいったら次のチャリティショーまで頑張ろうと思ったけれど、今年は『あと1年できたかも』と思ったとしても、来年になったら『早くやめればよかった』と思うかもしれない。だから、ちょうどいいときにやめたと思っています。私にとっては、これが『ハッピーリタイアメント!』なの」

シニアチアをハッピーリタイア!

3月25日に開催された「USA ナショナルズ2024」で、シニアチアの現役から退いた。華やかなウエアを身につけ笑顔満開でステージに。

28年と3カ月、祭日も関係なく、毎週月曜はチアの練習だった。体をめいっぱい使って踊り、仲間たちと笑い合うという、大切な健康習慣。それがなくなった今はどうしているのか。そう尋ねると、眼鏡の奥の瞳がきらりと輝いた。

「ほとんど休みなくやってきたものを急にやめると絶対に体調を崩すと思って、何かしたいなと考えました。そこで、以前ちょっとやったことのあるカントリーダンスを習い始めたんです」

チアをやめてわずか数カ月、しかも92歳からの新たな挑戦!

「でもね、私はおっちょこちょいだから、ちゃんと確認しないで申し込んじゃったの。よく見たら半年間で10回のレッスン。月1回しかないときもあるから、絶対的に運動量が足りないんです。慌てて『他にも何かしなくっちゃ』と、せっせと出歩いてみたんだけど、出歩くことって運動とは違うのね。ダウンしちゃいました(笑)」


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