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92歳の元チアリーダー【滝野文恵さん】引退後、新たにはじめた驚きの趣味とは?

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ゆうゆう編集部

やりたいことをやって食べたいものを食べる

50代の頃から40年以上、ひとり暮らしを続けている。

「いつ、何を食べてもいいし、部屋の温度も自分に合わせられるし、ひとりだから自由で快適。お部屋は1カ月に2回、お掃除を頼んでいます。自分でやると、掃除しているのにどんどん汚くなるんだもの(笑)。お掃除を頼むようになってからは短時間できれいにしてくださるので、それだけで安心して過ごせるようになりました」

朝は6時に起床して、6時半からラジオ体操をするのが日課。

「コロナ禍の緊急事態宣言で外出がままならなくなったとき、『だらしのない生活になるかも』と思っていたら、友達がラジオ体操をすすめてくれたので始めました」

10分間の体操で体をほぐしたら、朝食タイム。

「定番はパン、ゆで卵、アイスコーヒー、マンゴージュース。パンにはビーツと玉ねぎのスライスやスモークサーモンをのせたり、シナモントーストにしたりします」

その後は読書をしたり、習い事に出かけたり。夕食も基本的には自炊を心がけている。

「食べたい一心で、けっこうマメに作っています。でも、面倒くさいときは出かけたついでにとんかつとか焼き鳥とか、出来合いのお総菜を買って帰ることも」

とんかつに焼き鳥とは……魚よりも肉が好き?

「断然、お肉派です。今いちばん好きな食べ物は焼き肉。それも、おいしい焼き肉ね。食べ放題はダメよ (笑)。野菜もなるべく食べるようにはしているけれど、菜っ葉類はあまり好きじゃないし、豆類もダメだし、芋類やカボチャもいまひとつだし……。皆さん健康のためにと、あれこれ頑張って食べていらっしゃると思いますが、私は『体にいいから』と言われても、自分がおいしいと思わないものは食べません。バランスとか栄養とか、そういうのは全然関係ない。食べたいものを食べるのが体にいいと思っています」

自分がしたいことをして人生楽しまなくちゃ!

食事でも趣味でも自分の「好き」を追求し、大切にする。50代でアメリカの大学に留学し、老年学の修士号を取得した滝野さんならではの健康長寿の秘訣だ。

「結局いちばん大事なのは『あなたの人生だから、あなたがいちばんしたいことをするのが幸せ』なんじゃないかしら。『こうすれば幸せになれる』『健康で長生きできる』なんていう絶対的法則はないと思います。ずっと家にいるのが好きな人もいれば、外を出歩くのが好きな人もいますよね。家にいるのが好きな人に『外に出なさい』と言っても、その人にとっては幸せじゃないわけ。『趣味をもったほうがいい』『家でじっとしていないほうがいい』なんて、余計なお世話。したいことをして、自分の人生を楽しむことが大事だと思います」

麻雀で楽しく脳トレ

麻雀も趣味の一つ。月に一度、友人たちと楽しんでいる。「麻雀仲間のひとりは私と同い年。頭も指先も使うから、脳トレになっているかもしれませんね」

滝野文恵さんの元気習慣

①毎朝のラジオ体操で無理なく全身運動

コロナ禍で始めたラジオ体操が今では日課に。「6時半から10分間、毎朝の運動習慣があるから、生活がだらしなくなりません」

②エレキギターで脳トレ&ストレス発散

音楽教室の先生に誘われて始めたエレキギター。「指をあちこち動かさなきゃいけないから大変! でも脳の刺激になっているかも」

③食べ物は断然肉派。おいしいと思うものしか食べない!

好きな食べ物を尋ねると、「焼き肉!」と即答。「健康にいいかどうかなんて関係ない。自分がおいしいと思うもの以外は食べたくないの」

※この記事は「ゆうゆう」2024年11月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

撮影/佐山裕子 取材・文/本木頼子

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