「夫に相談せず決めました」【60代・江波戸玲子さんの二拠点生活】葉山の自宅を公開!東京暮らしとの違いは?[後編]
近年、新しいライフスタイルとして注目を集めているのが、2つのエリアに生活の場をもつ「2拠点生活」。実際はどんな暮らしぶりなのか、2拠点生活のメリットは? 18年前に憧れの暮らしをかなえた江波戸玲子さんの神奈川・葉山の住まいを訪ねました。
▼前編はこちら▼ 東京と葉山で2拠点生活を送る【江波戸玲子さん】憧れの暮らしぶりとは?[前編]
お話を伺ったのは
江波戸玲子さん PONNALET主宰
えばと・れいこ●国際線のキャビンアテンダントを経て結婚。
友人と3人でアパレルブランドを立ち上げた後、ラオスやカンボジアの手織り布からオリジナルの着尺や帯などをデザインする「PONNALET(ポンナレット)」を主宰。
2006年にアトリエ兼住居「PONNALET葉山の家」を建て、東京と葉山で2拠点生活を送っている。
ひとりの夜は映画観賞。幸せな時間が流れます
土地が決まるまでに約1年、建築に1年半ほどかかり、06年に完成。訪れた人をやさしく迎え入れてくれるオープンな家は、江波戸さんの人柄をそのまま映しているかのよう。
「夕方になると友達が遊びに来たりして、飲みながらおしゃべりを楽しみます。そんなふうにみんなとワイワイ過ごすのも好きですが、私はひとりの時間も大好き。東京にいた頃は子どもたちもまだ学生で、一日が終わると『はあ~』とため息をつくほど忙しかった。でも、この家ができて、ひとりの時間をゆっくり楽しめるようになりました。夜はプロジェクターで映画を見たり、冬は暖炉をつけたり。そんな時間に幸せを感じます」
仲間と楽しく集うアイランドキッチン
大きな窓から光が差し込むキッチンにはアイランドカウンターを設置。「人が集まったときはカウンターを囲んで会話しながら、みんなで食事の準備や片づけができます」
葉山には素敵な暮らし方があった
2拠点生活をしたからこそ気づいた葉山の魅力もある。
「葉山で親しくしている人は、暮らし方の価値観が似ている人が多いように思います。困りごとがあると嫌な顔をせずに助けてくれて、お金のやり取りはなし。お礼にいつか自分も手伝ってあげたらいい、それが巡り巡って恩返しになるという考え方。助け合うことが地域通貨のように成り立っている、とてもいい暮らし方だと思います」
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