「夫に相談せず決めました」【60代・江波戸玲子さんの二拠点生活】葉山の自宅を公開!東京暮らしとの違いは?[後編]
先々に心配はあるけれどまずは今を楽しみたい
東京暮らしとの違いを実感している江波戸さんだが、完全に葉山に移住するつもりはない。
「東京は東京で、いろんなことがあって楽しい。ときどきは東京にも出ていって、刺激を受けたいと思っています」
江波戸さんが葉山で過ごす間、夫は東京でひとり暮らしをしている。妻の2拠点生活に反対はなかったのだろうか。
「反対はありませんでした。というか、夫には相談せず、私がすべて決めたんです。夫は家が出来上がったとき、『すごいね。ひとりでよくここまでやったなあ』と言っていました。夫がこの家に来るのは家族が集まるお正月と夏、年2回だけです(笑)」
そんな妻だけの2拠点生活も18年目を迎えた。
「東京の家から車で1時間ほどなので、パッと来たりパッと帰ったりできて便利です。もちろん、面倒なこともありますよ。『ゴミの日はどうしよう』『次に来るのは1週間後だから冷蔵庫の中を片づけなくちゃ』と、2拠点生活は考えることも手間も2倍。それにこの先、車の運転ができなくなったら……。先のことはわからないけれど、今はできる範囲で葉山の暮らしを楽しみたいと思っています」
60代半ばの江波戸さんには今、新たな夢があるという。
「あと数年、今の仕事を続けたら、その後は日本とイタリアの2拠点生活をしたい! 以前の仕事仲間がローマに住んでいるので、そこを拠点にして行き来したいと思っています。まだ夫には伝えていませんが(笑)」
「庭がすごく好き」。芝刈りも自分で
芝生や木々に囲まれた緑いっぱいの庭。「庭はなるべく手をかけなくてすむように作ったのですが、この夏はあまりにも暑かったので水をまいたり、芝を刈ったり、手入れがちょっと大変でした」
撮影/柴田和宣(主婦の友社) 取材・文/本木頼子
※この記事は「ゆうゆう」2024年12月号(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。
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