「養老孟司先生、がんになる」2回目の抗がん剤治療で入院中の様子を聞きました
不思議なほど副作用がなかった
結局、2回目の抗がん剤が始まったのは、6月18日からでした。当初の予定から、1週間遅れになってしまいました。
点滴のバッグは1日3回取り替えます。1回目と2回目は抗がん剤が入った点滴で、2時間かけてゆっくり体に入れます。
3回目の点滴は生理食塩水で、これも2時間。体内に残った抗がん剤を早く体の外に出すために行うようです。
薬を入れているのですから、体に何の変化も起こらないはずはありませんが、点滴をしていると、なんというか、よい気持ちになります。
1回目もそうでしたが、2回目もほとんど副作用を感じませんでした。人によっていろんな副作用を感じるようですが、僕はそういうのがまったくなく、体がすごくラクでした。
中川さんは、抗がん剤の副作用がきつければ、最後までやらなくてもよいと言われましたが、これなら最後までやれそうな気がしました。
※この記事は『養老先生、がんになる』養老孟司・中川恵一著(エクスナレッジ)の内容をWeb掲載のため再編集しています。
著者プロフィール
養老孟司 Yoro Takeshi
1937(昭和12)年、神奈川県鎌倉生まれ。解剖学者。東京大学医学部卒。東京大学名誉教授。1989(平成元年)年『からだの見方』でサントリー学芸賞受賞。新潮新書『バカの壁』が大ヒット、450万部超えのベストセラーとなる。また新語・流行語大賞、毎日出版文化賞特別賞を受賞した。『養老先生、病院へ行く』『唯脳論』『かけがえのないもの』『手入れという思想』『ヒトの壁』『まる ありがとう』『ものがわかるということ』など著書多数。
中川恵一 Nakagawa Keiichi
1960年(昭和35)年、東京都月島生まれ。東京大学医学部医学科卒業後、同大学医学部放射線医学教室入局。社会保険 中央総合病院放射線科、東京大学医学部放射線医学教室助手、専任講師、准教授を経て、現在、東京大学大学院医学系研究科 特任教授。2003年~2014年、東京大学医学部附属病院緩和ケア診療部長を兼任。共・著書に『医者にがんと言われたら最初に読む本』『養老先生、病院へ行く』『人生を変える健康学 がんを学んで元気に100歳』など多数。
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養老孟司・中川恵一著
エクスナレッジ刊
心筋梗塞から4年。奇跡の生還を遂げた養老孟司先生が、がんになった。
2024年5月から始まった抗がん剤治療、6月の建長寺虫供養、7月~8月の虫展開催に向けて準備をしながら、再度の入院。そして放射線治療。
教え子で自らもがんの、東大病院放射線科医師の中川恵一先生が、養老先生のがんについてくわしく解説。もうすぐ87歳になる養老先生が、がんと闘いながら自らの老いと向き合ったシリーズ最新刊。担当医のコメントや、家族の声も初公開。
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