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50代になったら「体重も浮き輪肉も増えました」婦人科医のアドバイス ピンチをチャンスに変える秘策とは?

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植田晴美

浮き輪肉は実は案外、落としやすい!

おなかまわりの浮き輪肉は内臓脂肪ですね。内臓脂肪は皮下脂肪と比較すると、つきやすいけれど、落としやすいのが特徴です。この段階で、「年だから太っても仕方ない」とあきらめてサイズの大きな服を買うか、「いや! 内臓脂肪は落ちやすいのだから、手持ちの服を着られるようにがんばろう」と思うのか。それが運命の分かれ道!

というのはちょっとオーバーですが、内臓脂肪には血糖値や中性脂肪、血圧を上げる因子があります。今はまだ「服のサイズが合わない」という悩みだけかもしれませんが、この状態を放置すると、いずれ血糖値、中性脂肪、血圧などの数値に影響が現れ、生活習慣病を招く可能性が大です。

大きなサイズの服を買う前に、食事などの生活習慣を見直す、体を動かすようにして、まずは浮き輪肉を落とす努力をしましょう。

少しずつ持ち物を整理したいと、50代以降は断捨離に取り組んでいる人も多いと思います。体型だけでなく、似合うデザインや色なども年齢とともに変わっていくので、お気に入りの服を処分する機会もあるでしょう。

私自身も、たとえば丈の短いスカートなどは「もうはくこともないだろう」と処分します。でも「幅が合わない」から、という理由だけで処分はしません。いったん洋服のサイズ(幅)を上げることを許すと、どんどん加速していくので、「幅は許さない」というのが私のやり方です。

むやみにやせろと言っているわけではありませんよ。ただ自分の健康的な体重、体型を知って、それに合った服を基準服にして、それがキツクなってきたら黄色信号と受け止めて。それは見た目の問題ではなく、健康のバロメーターでもあるのです。

50代以降の体重増加のお悩み/婦人科医 松村圭子先生のアドバイス

・50代以降は「ちょいぽちゃ」のBMI22くらいでちょうどいいい!
・日常に小さな運動を取り入れよう!
・大きめサイズの服は甘やかしと心得る!

次回は、正月太りにも?!太りにくい食べ方ついて内科医に伺います。

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