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【花のまちがいさがし】「ラナンキュラス」の2つの写真に5つのちがいが。さて、どこ?

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ゆうゆう編集部

美しい花の2枚の写真に5つのちがいがあります。ちがいはさてどこでしょう? 今回は春の花「ラナンキュラス」です。まちがいさがしは「脳活」にぴったり! ぜひトライしてみてください。

まちがいさがしは 脳の4つの領域、6つの力をバランスよく使い活性化する

まちがいさがしが「脳活」にぴったりな理由、それはズバリ、「脳のさまざまな領域をまんべんなく使い、バランスよく活性化できるから」です。

脳は大きく4つの領域(前頭葉・頭頂葉・側頭葉・後頭葉)に分かれ、それぞれ異なる役割を果たしています。まちがいさがしの問題にある写真や絵を眺めたとき、まず最初に後頭葉で視覚情報が認知されます。続いて今度は頭頂葉で、何が・どこにあり・どんな形・どんな色をしているか、などが分析されます。その情報はすぐ側頭葉に記憶され、最後に前頭葉が、記憶と記憶を照合させながらまちがいを見つけ出す……このように脳は各領域が常に、そして密接に連携し合っています。

さらに、まちがいさがしは、脳の4つの領域をくまなく使う中で、記憶力をはじめとする6つの「脳力」を強化します。

まず脳は、正誤2つ並んだ画像を視覚情報として捉え、全体から細部までを一時的に記憶します。このプロセスで鍛えられるのは「空間認知力」と「記憶力」です。次に、直前の記憶を思い起こし、その情報と今実際に見ている画像との間にまちがい(相違点)がないかに意識を向けます。ここで必要になるのは「想起力」と「注意力」です。最後に、まちがいが本当にまちがいかどうかを考えるときに必要なのが「判断力」。こうした一連の働きをスムーズに繰り返すためには「集中力」も欠かせません。

また、まちがいさがしをするうえで軸となるのは、脳が2つの画像を比べる作業です。これには、画像から「どこに・何が・どんなふうにあるのか」を読み取り、分析する能力=認知力が必要になります。あるモノを認知する間、脳は目まぐるしく働いています。形や色や様子などを分析し、脳の中に蓄えられている情報とすり合わせて、「それが何であるか」を判断するということをしています。たとえばチューリップなら、以前見たときの記憶やもっている植物の知識と、目の前に咲いている花とを比べて、同じなら「チューリップだ」と脳が認知し、ちがうなら「チューリップではないようだ」と判断するわけです。

ただ、このように判じるだけなら、コンピュータにもできます。ですが、人にはできて、コンピュータにはできないことが1つあります。

それは、認知する過程で「美しいな」「楽しいな」などと「感じる」ことです。これは人だけがもっている特別ですばらしいメカニズムです。「きれいだから写真に撮りたい」「来年もまたこの景色を見に来よう」というように、情緒や感情は意欲や欲求とも結びつきやすく、これもまた人ならではの働きです。

花を題材にしたまちがいさがしは、情緒や意欲を呼び覚ましやすいといえるでしょう。ぜひ、美しい花の写真を眺め、その美しさや造形の面白さを感じたり、どういう花なのだろうと好奇心を働かせたりしつつ、楽しく取り組んでみてください。まわりの人とわいわいしながらトライするのも、脳や心身へのよい刺激となります。

「ラナンキュラス」の2つの写真の、5つのちがいを見つけよう

2枚の写真のちがい(相違点)は5つあります。ちがいを5つ見つけて、脳の総合力を鍛えましょう。

※まちがいは「正」と「誤」の画像を見比べてはっきりとちがいがわかる部分です。まちがいの周辺に微細な変化が出ている場合がありますが、それらはまちがいに含みません。また、ひとまとまりの部分を1つと数えるまちがいもあります。

今回の花【ラナンキュラス】

幾重にも重なった花びらと、こんもりした花形が魅力のラナンキュラスは、キンポウゲの仲間。バイモユリ、ヒアシンスと寄せ植えにしました。

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