【高齢期のひとり暮らし】正解は戸建て?マンション?プロがすすめる住み替えタイミング時期も
「ひとり」になったら「住まい」をどうするかは大きな問題。自宅に住み続けるのか、シニア向けの住宅や施設に住み替えるのか。ここでは、高齢期のひとり暮らしに関する読者の悩みに、ファイナンシャルプランナー岡本典子さんがアドバイスしてくれました。
▼前編はこちら▼
>>高齢期に【ひとり暮らし】になったときの住まいの選び方。陥りがちなリフォームのNG例とは?お話を伺ったのは
岡本典子さん ファイナンシャルプランナー
おかもと・のりこ●FPリフレッシュ代表。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、住宅ローンアドバイザー、終活アドバイザー。
2003年より独立系FPとして活動。
「終のすみか」探しコンサルタント。
全国で講演を行う他、雑誌、テレビ、Webなどメディアでも活躍中。
Q 住まいを処分して引っ越す場合、新居選びで考えておきたいことは?
駅近で生活に便利な物件を。「サ高住」も選択肢の一つ
住み替え先は、まず戸建てかマンションかの選択肢がある。
「戸建てに比べ、マンションは気密性が高く、冬のヒートショックなども防ぎやすいですし、耐震性、防災・防犯面でもシニア向きだと思います。戸建ては庭の管理や修繕の費用など手間もお金もかかります」
引っ越すなら、できれば駅近くで買い物が便利で、役所や銀行、病院も近くにあり、生活しやすい場所であることが理想。
「今は元気でも加齢によって体は動きにくくなっていくので、生活の便利さは重要です」
民間の賃貸住宅は、年齢やひとり暮らしがネックとなり、借りにくいという現状がある。
「高齢者が賃貸住宅を借りやすくするためにつくられた制度がサ高住です。バリアフリーで、見守りと生活相談サービスが必ずついているので、一般の賃貸住宅よりも高くなりますが、ひとり暮らしに不安を抱えている人には選択肢の一つです」
自治体が供給するシルバーハウジングは、公営住宅の空き室をバリアフリー改修しているものが多く、緊急時サポートや生活援助員による生活支援サービスが受けられる。比較的安価だが、持ち家のある人は入居できない。都市再生機構(UR)や住宅供給公社が供給する住宅もある。
Q 一般住宅から高齢者向け住宅への住み替えのタイミングはいつ?
体調不良やひとり暮らしに不安を覚えたら住み替えを
「サ高住に移るタイミングは、体調不良や要支援に認定されたときが多いですね。サ高住のほとんどがオプションで食事サービスを提供しているので、食事を作るのがおっくうになった、買い物が難しくなったという理由で住み替える人も少なくありません。食事は大事ですから」
栄養バランスのよい温かい食事をとることで低栄養にならず、元気に過ごせるだろう。
「最近は看取りまでするサ高住もありますが、要介護度が高くなると介護費用が高額になったり、住宅を出なければならなかったりして、介護付有料老人ホームや特別養護老人ホームなど、介護施設に移らなければならないことが多々あります」
そんな中、自立時に入居して最期まで住んでいられるのが、「介護付有料老人ホーム入居時自立型」だ。
「入居時の前払い金が数千万円以上と高額なところが多く、さらに月々の費用をずっと払い続けられるかどうかを考える必要がありますが、要介護になっても認知症になっても最期まで暮らすことができます」
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