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今すぐできる【花粉症対策】鼻やのどの粘膜を加湿・加温する5つのケアとは?耳鼻咽喉科医が伝授

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浦長瀬 昌宏

花粉の飛散状況が気になる季節。のど、鼻の粘膜を鍛えておくと、カゼやインフルエンザ、花粉症などの対策に役立つということを知っていますか? 書籍『肺炎・ウイルス感染症にならないのど・鼻の粘膜の整え方』の著者・耳鼻咽喉科専門医の浦長瀬昌宏先生に、だれでもできる粘膜強化法を教えてもらいましょう。5回に分けてお届けする第1回は、鼻やのどの粘膜を加湿・加温するケアについて。

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粘膜を傷つけないようにケアすることが大切

鼻やのどが、かゆくなることはよくある症状です。この症状を引き起こす病気が「アレルギー」です。アレルギーとは、スギ花粉やハウスダストなどの原因物質(アレルゲン)に過剰に反応して起こる病気です。アレルギーの代表的な病気である「アレルギー性鼻炎」について説明しましょう。

スギ花粉などが鼻の粘膜にくっつくと、人の体はこれらをアレルゲンと判断します。そして、ふたたびアレルゲンが入ってきたときに備え、抗体をつくっておきます。この反応がきちんと働けば、アレルゲンが粘膜に付着しても鼻から追い出すことができます。しかし、この反応が過剰になると、鼻汁や鼻づまりが苦痛に感じられるようになります。

鼻だけでなく、のどにもアレルギー症状が起こります。のども鼻と同じように外から異物が入りやすいので、アレルギーが起こりやすいのです。のどのアレルギーでは、のどのかゆみやいがらっぽさなどの症状が現れます。ひどい場合には、頭痛や耳の痛みなど、いろいろな症状を引き起こすことがあります。

アレルギー症状を改善するために必要なことは、できるだけそのアレルゲンを鼻やのどに入れないようにすることです。アレルギーの場合は、鼻やのどがかゆくなり、どうしても鼻をさわったり、強くせき払いをしてしまったりしがちです。すると粘膜に傷がつき、ウイルスや細菌が感染しやすくなります。

また、粘膜の傷からアレルゲンが侵入し、アレルギー反応がひどくなってしまいます。さらにかゆくなって、粘膜を傷つける行為を繰り返してしまう悪循環に陥ります。

アレルギーの場合は、アレルゲンを鼻やのどに入れないようにすることに加えて、粘膜を傷つけないようにケアすることも大切です。

鼻やのどの粘膜を加湿・加温する

鼻やのどの粘膜のコンディショニングの方法を紹介します。
女性の肌がコンディショニングによって調子が変わるように、鼻やのどの粘膜も、ケアの方法によって調子がよくなったり感染しにくくなったりします。

【1】鼻やのどの粘膜を加湿・加温する
【2】鼻呼吸をする
【3】鼻やのどに異物を入れない
【4】鼻やのどの粘膜を自分で傷つけない

鼻とのどの粘膜の健康を保つためには、この4つがとても大切です。
ここでは、【1】鼻やのどの粘膜を加湿・加温する について、具体的なケア方法を紹介しましょう。

鼻の中の粘膜が乾燥すると線毛の動きが弱くなり、粘膜の機能が低下します。できるだけ鼻やのどを加湿しましょう。
また、鼻やのどの粘膜は温めることで血流が改善し、機能が高まります。

お風呂は、粘膜にとってよい環境!

湿度と温度が高いお風呂は、のどや鼻の粘膜が非常に喜ぶ環境です。

湯舟には10分以上入ることをおすすめします。お湯の温度を38〜40℃にすると長く入れます。

お風呂でウイルスや細菌に感染する可能性は低いので、心配はいりません。粘膜にとってよい環境であることに加え、水が多い浴室ではウイルスや細菌が水に流されて残らないからです。

お風呂の温度で鼻の状態は変わってきます。

40℃以上であれば交感神経が働きやすくなり、鼻水は減ります。40℃未満であれば副交感神経が働くので鼻水はふえます。朝だけ鼻水が多く出る場合は、熱めのシャワーを浴びたり、熱めのお風呂に入ったりするのもひとつの方法です。交感神経の働きが強まり、鼻水を減らすことができます。

かぜをひくとお風呂には入れないと思っている人がいますが、そうではありません。

かぜをひくとお風呂に入れなかったのは、まだ家にお風呂がなかった時代のこと。その時代は銭湯への往復で体が冷えてかぜを悪化させたり、他人にかぜをうつしたりしてしまうので、銭湯に行くことがすすめられなかったのです。

家風呂に入ることでかぜが悪化することはありません。加湿・加温はのどや鼻の粘膜によいので、かぜをひいても家庭の風呂に入ることをおすすめします。

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