「悩むこと自体が目的になっていませんか?」悩みグセを解消する6つの行動・予約の取れない心理カウンセラーがアドバイス
心配や不安が生じたとしても、深く悩むことなく過ごしていきたいもの。シニア世代の悩みの傾向とゆうゆう読者の実際の悩みについて、どう向き合い対応すると気持ちを軽くできるのか、心理カウンセラーの根本裕幸さんに伺いました。
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根本裕幸さん 心理カウンセラー
ねもと・ひろゆき●1972年生まれ、静岡県出身。大阪府在住。
2000年にプロカウンセラーとしてデビュー。以来、延べ1万5000件以上のカウンセリングと年間100本以上の講座やセミナーを行う。15年よりフリーカウセラー、講師、作家として活動。
『いちいち悩まない 1分で心がラクになる心理学』(リベラル社)、『忙しすぎて辞める人。暇すぎて病める人。』(主婦の友社)他、ベストセラー多数。
悩むことが当たり前になっていませんか?
悩みの内容や大きさは人それぞれ違いますが、悩みグセがあるという人には、悩まなくていいことで悩んでいることもあるようです。いちいち悩まないために大事なこととは?
いちいち悩まないための「まぁいっか」の精神
「悩みの中には、解決を求めているわけではなく、悩むことが目的で悩んでいる場合があります」と指摘するのは、心理カウンセラーの根本裕幸さん。
「たとえば、新聞やニュースで『○○習慣が老化の原因』と見て、不安になり、その習慣をやめられないとさらに不安が連鎖してしまう。本当にやめなきゃやばいと思うなら悩むより先に行動しているものです。悩んでも変わらないことを悩むのは、悩むこと、不安なことが習慣になっているという、悩みグセなのです」
一方で、自分では抱えきれない本質的な悩みもあるという。
「自分ひとりでは解決できないということを受け入れましょう。解決できないなら人に聞く。聞いてもらえるあてがあれば、悩みも深刻にならないんです」
どんな悩みであっても、いちいち悩まないコツは、「まぁいっか」で流すこと。「悩んでいる時間があるなら、自分が夢中になれること、没頭する時間を増やし、好きな所へ出かけましょう。その行動がプラス思考の第一歩になりますよ」
シニア世代の不安と対処法
年齢を重ねて強くなるのが、健康不安や経済的不安です。悩んだところで変わらない悩みであれば、今の状況を受け入れましょう。ひとりで解決できない経済的な不安や健康不安も、相談できる対人関係が築けていれば悩みを抱え込むことも少なくなります。退職や環境の変化で交際範囲が狭くなりやすい世代だからこそ、意識して対人関係を広げましょう。