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人生後半戦の『ターニングポイント』を前向きに!

芸能界で唯一生き残る方法。それが「誰かの喜びになる」今の活動につながった【六車奈々さんのターニングポイント#3】

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皆川知子

タレント業のかたわら、体内時計に合わせた美容法で、お金や手間をかけずキレイになれるメソッドを考案・提唱している六車奈々さん。ほがらかな笑顔と関西人らしい明るい人柄が人気ですが、実はその人生は波瀾万丈。全3回の最終回は六車さんのチャンスのつかみ方をご紹介します。そして最後には本邦初公開の情報も!?

▼第2回はこちら▼

元昼ドラ主演女優「今でもスーパーでは見切り品を買います」過去の借金生活の実態を告白【六車奈々さんのターニングポイント#2】

【PROFILE】
ろくしゃ なな●1973年生まれ。モデル、タレント、女優。京都出身。16歳でモデルデビューし、大阪を中心に活動。32歳の時TBS系「病院へ行こう」のヒロインに抜擢されたのを機に、東京で本格活動を開始。明るく歯に衣着せぬコメントでタレントとしても人気となり、テレビやラジオのMCとしても活躍。現在は、体内時計に着目した「時間割美容」を提唱し、「自分の力で美を保つ」を実践。小学生の娘を育てる母親でもある。

脇道にそれても、経験は全部引き出しに溜まっていく

―さまざまな分野の仕事を頑張るモチベーションはどこにありますか?
芸能界って生き残るのが難しい世界でもある一方で、とても単純な面もあるんです。それは「なにかで頭ひとつ抜ければ、途端にすべてがうまく回っていく」ということです。
例えば女優として売れれば、歌が出せるようになったり、ファッションをプロデュースできるようになったりするのと同じですね。
なので、ラジオも競馬番組も「ここで有名になれば、めぐりめぐって女優の道につながるかも」という思いでやっていました。そのためにはまず、この分野で一番にならなければと。
それにもし、競馬番組を頑張ったことが女優業につながらなくても、何か別のことには絶対役に立つんです。それはこれまでの経験でわかっていました。

例えばモデルをしていた経験があるから今日のようなゆうゆうtimeの取材でも、「どういう角度に顔を向ければいいか」「今自分はどう撮られているか」が瞬時にわかります。一方、芸人さんとラジオをやってきたから、「話がおもしろい女優」と思ってもらえて、舞台挨拶などでもたくさん話題を振ってもらえる。やればやるほど自分の引き出しは増えていくんです。

引き出しが増えると、また次の扉が開く。ドラマ「勇者ヨシヒコと魔王の城」ロケにて。

―その考え方や行動は誰かに教わったのですか?
いえ、特にお手本がいたわけではないですね。若い頃からずっとセルフプロデュースしてきたので、それが当たり前になっているのかもしれません。
20代に関西でお仕事をしていた時も、自分でテレビ番組を見て、その番組の制作会社の名前とプロデューサーの名前をメモして事務所に持って行き、「この番組とこの番組のプロデューサーさんに会いに行きたいです」というようなことをしていました。

―現在は時間割美容の研究家としての活動も増えてきていますが…
それも、タレントをしていた経験がしっかり活かされていますよ。例えば一人で90分の講座を行うとき、私はお医者さんではないし医学的な資格も持っていません。
じゃあ、お医者さんにはできなくて私にできることはなんだろう、と考えた時に、過去の司会業や芸人さんとのラジオなどで培ったトークスキルが活きてくるわけです。講座の序盤で参加者の心をつかむトークとか、そういった「人を惹きつけるしゃべり方」が私にはできます。

実際「六車さんの話はおもしろい」というふれこみがあって、少しずつ仕事も増えてきています。今では企業の労働組合などからの講演依頼もいただいています。

全国の労働組合や企業、教育機関から講演依頼を頂くようになりました。

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