人生後半戦の『ターニングポイント』を前向きに!
元昼ドラ主演女優「今でもスーパーでは見切り品を買います」過去の借金生活の実態を告白【六車奈々さんのターニングポイント#2】
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皆川知子
タレント業のかたわら、体内時計に合わせた美容法で、お金や手間をかけずキレイになれるメソッドを考案・提唱している六車奈々さん。ほがらかな笑顔と関西人らしい明るい人柄が人気ですが、実はその人生は波瀾万丈。第2回は、そんな六車さんの結婚生活から突如としてはじまった借金生活を赤裸々にお話してくださいました。
▼第1回はこちら▼
20年前に昼ドラ主演を務めた女優の半生がスゴすぎた「彼も仕事も一気に失いました…」一転これがチャンスに?!【六車奈々さんのターニングポイント#1】
【PROFILE】
ろくしゃ なな●1973年生まれ。モデル、タレント、女優。京都出身。16歳でモデルデビューし、大阪を中心に活動。32歳の時TBS系「病院へ行こう」のヒロインに抜擢されたのを機に、東京で本格活動を開始。明るく歯に衣着せぬコメントでタレントとしても人気となり、テレビやラジオのMCとしても活躍。現在は、体内時計に着目した「時間割美容」を提唱し、「自分の力で美を保つ」を実践。小学生の娘を育てる母親でもある。
40歳で結婚。幸せの絶頂のはずが思わぬ困難が?!
―プライベートでは40歳でご結婚をされました。
はい、私が40歳で、夫は6歳年下でした。
まず、結婚を発表したあと、長く続いていた競馬関係の仕事がなくなりました(笑)。競馬は男性ファンが多く、やっぱり女性出演者が独身であることも、ひとつの大事な要素なんだなと思いました。ですので、見事にファンがいなくなりましたね。
ただ幸せなことに結婚してわりとすぐに、待望の赤ちゃんを授かることができました。「神様からこんな大切な宝物をいただいたのだから、手放すものがあっても仕方がない」と思えたので、むしろ感謝の気持ちのほうが大きかったですね。
―六車さんは結婚後に予期せぬ貧乏生活が始まったと伺いました。
そうなんです(笑)。時系列を追ってお話しすると、40歳の12月に当時交際していた夫と結婚することが決まりました。夫は自分で会社を経営していたのですが、同じ12月の下旬に「大変なことが起きた!」と夫から打ち明けられました。
取引先の計画倒産の煽りを受けるという「もらい事故」ですが、状況が一気に変わり、突然食べていくことすら難しい生活をせざるをえなくなりました。プロポーズから借金生活のスタートまでが数ヶ月の間に起こったのです(笑)。
―旦那様からそのことを聞いたとき、六車さんはどう思われましたか?
天国から地獄へ突き落とされた感じでしたね。私も知識がないなりに「早くなんとかしなくては」と焦って、自分のお金を出したりもしました。が、そう簡単にいくものでもなく、今でもコツコツと返済を続けているという状況です。
―結婚が決まったばかりのタイミング、お別れしようとは思わなかったんですか?
それも周りからよく言われたのですが、正直に話しますと、私は子供が欲しかったんです。そのとき私は40歳。ここで夫と別れて新しいパートナーを探す時間はもうありません。
あと借金返済に私もお金を出しちゃってますから(笑)。このまま別れると「ただあげただけ」になってしまって悔しいじゃないですか。また「これが逆の立場だとしたら、夫は私から離れないだろう」とも思えたので。そう考えると、今回は夫が悪くて起きてしまったことではないし、夫も夫で一生懸命どうにかしようとしている姿勢が見えていたので、「これから夫婦で頑張って返していけばどうにかなるかな」と思って、離婚は選びませんでしたね。