「10年前に夫に先立たれ、ひとり暮らし。飼い猫も他界し、この先どうすれば…」シニア世代の孤独感との向き合い方とは? 人気心理カウンセラー・根本裕幸さんが回答
【お悩み②】
学生時代の友達と、ここ数年よく会うようになったのですが、友達が孫の話をし、孫たちとの楽しい写真を見せてきます。子どもに恵まれなかった私はこの先もずっと夫と二人暮らし。夫が死んだらひとりになってしまうと思うと不安になります。
(テルヨさん 58歳/千葉県)
【アドバイス】タラレバの話はストップ。好きなものや人とのつながりを広げて
悩みの根幹は、他人と比較していることでしょう。自分の幸せは自分が決めることで、他人と比べることではありません。また、子どもがいたらというタラレバの世界を考えても、現実の解決には至りません。逆に考えると、経済的に余裕がある、好きなことができるといった生活をうらやましいと思う人もいるわけです。
ないものではなく、あるものに目を向けてください。そして、幸せを感じられるものや人とのつながりを広げましょう。ペットを飼う、推し活をするのはいかがでしょうか。
いちいち悩まないために心をほぐすワーク❶ 【不安を小さくしよう】
不安や悩みを自分と切り離して、客観的に見ると解消しやすくなります。自分の悩みを誰かに相談するときの具体的な会話を想像してみましょう。
①あなたが今抱えている不安を相談するなら誰にしますか? 2〜3人考えてみてください。
②相談した人はあなたの不安にどう応えてくれるでしょうか?
③その言葉にあなたはどう返しますか?
アドバイス
想像で相談する相手を変えながら「不安が和らぐ」→「どうでもよくなる」→「笑えてくる」まで繰り返してみてください。それでも不安が消えないときは、実際に誰かに電話やメールをしてみましょう。相談する相手がいる、そのつながりを感じることが不安解消の糸口になります。
取材・文/森山佳織
※この記事は「ゆうゆう」2025年4月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
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