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【ガーデニング】庭を美しくキープする春の作業「花がら摘み」「害虫予防」「つるの誘引」園芸家・青木純子さんがレクチャー

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青木純子

伸びたクレマチスのつるの誘引(3〜6月)

クレマチスは3〜4月に芽吹き、つるを伸ばし始めます。剪定

剪定とは、植物の不要な枝を切り取る作業のことです。形を整えたり、風通しをよくしたり、枝分かれを促したりする目的で行われます。剪定を行う目的に合った正しい時期に行うことが大事です。

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枝を添えて、少しずつこまめにつるを塀や樹木に導くと、絡ませたい場所に誘引

誘引とは、植物の枝やつるを支柱やフェンスに沿って結びつけ、形を整えたり、日当たりをよくしたりする作業です。生長に合わせて、ひもなどでやさしく固定します。見た目を美しくするだけでなく、花つきや収穫量にも影響します。

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できます。

ステンレスのワイヤーに誘引( ‘プリンスチャールズ’ と ‘ミセス・T・ルンデル’ )

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板塀に渡したステンレスのワイヤーの内側に、挟むようにしてつるをやさしく誘引する。

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5月下旬、満開のクレマチス3種。薄紫色は多花性で人気の ‘プリンセスチャールズ’、赤紫色は ‘ミセス・T・ルンデル’、下に咲くのは ‘テッセン’。

ステンレスのワイヤーに誘引( ‘プリンスチャールズ’ と ‘ニュー・ヘンダーソニー’ )

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約7㎝に切ったビニタイをくるくる丸めるようにして、つるをステンレスのワイヤーに固定する。しっかり縛ると、簡単につるが折れてしまうから要注意!

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ビニタイを約7㎝に切って使うと、クレマチスの繊細なつるをワイヤーに留めやすい。

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誘引後。

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5月下旬、ブラックベリーの枝や、塀に渡したステンレスのワイヤーにつるを絡めて咲くクレマチス。薄紫色の花は ‘プリンスチャールズ’、濃い紫色の花はわが家の新顔の、花形が個性的な ‘ニュー・ヘンダーソニー’。

低木に絡ませて誘引( ‘エンテル’ )

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ビニタイなどで固定しなくても、近くにある樹木の枝葉につるを絡ませるようにするだけで、咲いてほしい場所に自然に誘引できる。絡ませているのは、赤軸アジサイの枝葉。

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6月、薄ピンク色の ‘エンテル’ が、赤軸アジサイに絡み満開に。ビニタイなどを使わずに低木の枝葉に誘引したので、仕上がりがとってもナチュラル。

トレリスに誘引( ‘テッセン’ )

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5月下旬、花壇奥の、白花のバイカウツギとアジサイ ‘安行四季咲き’ の間に植えた ‘テッセン’。つるが自然に樹木の枝に絡み、白と紫色が個性的な花を多数咲かせた。

トレリスに誘引( ‘エレガフミナ’ )

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5月中旬、足元にラズベリーを植えたトレリスに絡んで咲く ‘エレガフミナ’。ビニタイの使用は最小限にして、トレリスの穴につるを導いて絡ませた。

▼次回は「咲き終わった花の整理」など春の作業について、青木さんに教えていただきます。▼

撮影/青木純子

※この記事は『長く続けられる美しい庭づくり 』青木純子著(主婦の友社刊)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

※2024年4月11日に配信した記事を再編集しています。

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長く続けられる美しい庭づくり

青木純子著
主婦の友社刊

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