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【コッソンビ熱愛史】イ・ソル探しに拍車がかかり、3人のラブラインに胸キュンの5〜8話レビュー【韓国ドラマ】

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marumi

「コッソンビ熱愛史」は3人の眉目秀麗な男子たちが織り成すラブロマンスミステリー時代劇。マチュア世代がワクワク・ドキドキ、心から楽しめるドラマです。ゆうゆうtimeでは全18話のドラマを5回に分けてレビューをお届けします。今回は5〜8話について紹介しましょう。
※ネタバレを含みます

▼1〜4話はこちら▼

【コッソンビ熱愛史】3人のイケメンの謎解きドラマが見逃せないと話題。1〜4話レビュー【韓国ドラマ】

科挙を受験するソンビのための宿「二花院(イファウォン)」を営むユン・ダノ(シン・イェウン)。この二花院にやって来た3人のコッソンビといっしょに、姿を消した世継ぎ(廃世孫)イ・ソルの行方探しに奔走する。次々と襲い掛かる危機に緊張感マックスのイ・ソル探しがストーリーをグイグイ引っ張り、ダノと3人の恋を描くラブラインに胸キュンの5~8話。謎解きに欠かせない伏線が張り巡らされていて、目が離せない。

兄弟を殺して王の座に就いたイ・チャン(ヒョヌ)にとって、兄の子であり本来の王位継承者である「世孫」のイ・ソル、別名「玉塵」は、生かしておけない人物。漢城府判官のチャン・テファ(オ・マンソク)を使って行方を追わせる。このイ・ソルには、絶体絶命のピンチにどこからともなく助けにあらわれる「番人」の存在があった。実は、チャン判官は番人に息子を殺された過去があり、イ・ソルを探す目的は番人を探し、仇討ちをすることだった。

このチャン判官に、イ・ソル探しと引き換えに二花院を取り上げないでほしいと交換条件を出したダノ。二花院を手放したくないのには、姉ユン・ホンジュ(チョ・ヘジュ)の存在があった。ホンジュは、番人に殺されたチャン判官の息子の許嫁。殉死を迫るチャン判官には病気で死んだことにして、人目を避けるように二花院の離れで暮らしていたのだ。次から次へと絡まり合う人間関係。緻密に練られた脚本あってこそ、だ。

イ・ソルのそばには必ず番人がいる―― コッソンビたちに疑いの目を向けるチャン判官の厳しい追及を受けるうちにこの事実を知ったダノ。3人のコッソンビのうち、キム・シヨル(カン・フン)が「玉塵」で、武芸に長けるカン・サン(リョウン)が「番人」なのでは?と推測する。ならば、いまや運命共同体の彼らをチャン判官に“売る”わけにはいかない―― ダノは二花院を手放し、姉のホンジュ、使用人の羅州宅(イ・ミド)とともに漢陽を離れる。

一方、もう一人のコッソンビであるチョン・ユハ(チョン・ゴンジェ)は、両班名家の出でありながら養子に出された辛い過去を持ち、暴君チャンが支配する国の行く末を案じる仲間と「木人会」を結成。近いうちに民を思いやる新しい国王があらわれることを記した書『三韓秘記』の教えを密かに広めていた。そのことを知ったサンは、ユハに頼んで『三韓秘記』を譲り受ける。その禁書の余白にサンが描いた絵を見たダノは、イ・ソルが誰なのかを知る。

それにしても、時代劇でよく見る、国王周辺に仕えるお偉いさんの髭爺たちが長々と合議をしながらストーリーを説明するような、画面的に退屈なシーンがほとんどない。王位争いドラマの割にはドロドロせず、いい感じにスピーディーなのだ。

さらに、コッソンビ3人とも、合格するのが至難とされる科挙を間近に控えている割には、ほとんど勉強している様子はない。あちこち出歩いて酒を飲んだり、ダノのイ・ソル探しを手助けしたリ、挙句の果てには恋の告白台詞をバラ撒いたりする。いい感じに呑気なのだ。

たとえば、漢陽を離れ、はたごで働きながら暮らすダノを訪ねたユノ。「元気だったか?」という問いかけに、「元気でしたよ」と答えるダノに、ユノは「僕は違った。ダノが恋しくて。こうして会えてうれしいよ」とまっすぐ目を見て微笑む。ストレート過ぎる告白だが、演じるチャン・ゴンジュのつぶらな瞳とチャーミングなえくぼに微笑み返ししている自分がいる。

シヨルは姉のホンジュを訪ね、摘み草の花束を渡すが、手で払われる。でも、めげない。「君に会いに来た。花を嫌うおなごは初めて見た。君は変わっている。そんな君が好きになって来た」。「嫌いです」と突き放すホンジュの表情には、呆れながらも、心を動かされ始めた気配が浮かぶ。

そして、サン。ダノは、「イ・ソルが誰か?」をチャン判官に問い詰められ、「シヨルだ」と答えなければ命を奪われかねない場面に助けにあらわれた黒装束の男がサンであることを見抜いていた。「(命懸けで玉塵を守る)番人でないなら、自ら死地には赴きません。どうして自分を大切にしないのですか?」と涙目で訴えるダノ。「番人だからではない。ユン・ダノ、君がいたから……。君のために行ったのだ」と答えたサン。ダノにいつもはツンデレなサンが、恋するキモチを素直に伝える瞳が美しい。

さて、ダノがサンの部屋で見つけた『三韓秘記』に描かれていた絵とは? 「犬小屋から出てきた少年を見つめる少女」―― 科挙に合格し、御賜花を手にしたサンは、ダノに告げる。「言ったよな、また会ったら教えると。俺が誰なのかを。十数年前、犬小屋に隠れていた子どもは俺だ。俺がイ・ソルだ」

早くも8話にして決着がついた「イ・ソルを探せ」。次は、「番人を探せ」「次の国王を探せ」、そして「ダノの心を射止めた男を探せ」が待っている。

▼※2023年7月22日に配信した記事を再編集しています。▼

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