いざ【遺贈寄付】どこに寄付すればよい? 寄付先の決め方を詳しく紹介PR
近年、非常に関心が高まっている「遺贈寄付」。そんな遺贈寄付の考え方や仕組み、手順などをひとめでわかるように解説した『遺産で貢献する新しい終活 遺贈寄付ブック』より、ここでは、寄付先の決め方・考え方について詳しくご紹介します。
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【監修】
齋藤弘道 さいとう・ひろみち
遺贈寄附推進機構株式会社 代表取締役
一般社団法人全国レガシーギフト協会 理事
みずほ信託銀行の本部にて遺言信託業務に従事し、2007年より、同行の本部にて営業部店からの特殊案件や1500件以上の相続トラブルと1万件以上の遺言の受託審査に対応。
遺贈寄付の希望者の意思が実現されない課題を解決するため、弁護士・税理士らとともに勉強会を立ち上げ(後の全国レガシーギフト協会)。
2014年に野村證券に転職、野村信託銀行にて遺言信託業務を立ち上げた後、2018年に遺贈寄附推進機構株式会社を設立。
日本初の「遺言代用信託による寄付」「非営利団体向け不動産査定取次サービス」等を次々と実現。
遺贈寄付の第一歩【寄付先の決め方・考え方】
寄付先探しは自分探しの旅。こだわりの寄付先団体選び
齋藤先生によれば、遺贈寄付のご相談を受けていると、「継続して寄付している団体がある」「何回もボランティア活動に参加している団体がある」など、すでに遺贈寄付する団体が決まっている人よりも、「遺贈寄付をしたいが、どの団体が良いのかわからない」という人のほうが多いように感じるとのことです。
そのような場合に、先生は次の4つのステップで寄付先を選ぶようにすすめています。
ステップ1は「寄付する分野を選ぶ」です。公益法人やNPO法人などの活動分野はさまざまあり、その分類方法もいろいろありますが、内閣府NPOホームページにある「20分野」を参考にしてもよいでしょう。たとえば、「保健・医療・福祉」「社会教育」「学術・文化・芸術・スポーツの振興」「環境保全」「災害救援」「人権擁護・平和推進」「国際協力」「子どもの健全育成」などです。
また、分野を選ぶ際、先生は相談者に「自分の人生をふり返って」もらい、それを深掘りしていきます。いろいろな「楽しい思い出」「つらい出来事」などを思い出して、「一番大切にしていること」「心を痛めていること」から応援したい分野を探していくのです。いわば、寄付先探しは自分探しの旅なのです。
ステップ2は「寄付する地域や規模を選ぶ」です。大きく有名な団体が良いのか、地元の身近な団体が良いのかなど。これも生活スタイルや価値観によるでしょう。
ステップ3は「寄付する条件や手段を選ぶ」です。寄付する側の人は「善意だから何でも受け取ってもらえる」と思いがちですが、受け取る側の団体は「現金以外の財産を円滑に換金できるか」「相続人から苦情を受けないか」などの悩みがあり、希望する団体とのマッチングが難しいことがあります。このような条件や手段に合う団体を探します。
ステップ4は「寄付する方法を選ぶ」です。特定の団体に直接遺贈する方法と、助成財団や地域のコミュニティ財団にいったん遺贈して、その団体が公募助成する方法があります。また、財産を拠出して自分で財団を設立して運営する方法もあります。
【遺贈寄付の寄付先紹介】国際協力・医療 4団体
ここにご紹介する団体は、遺贈寄附推進機構による「遺贈寄付に関する研修(約10回)」を受講し、団体内の遺贈寄付規程やマニュアルを整備し、遺贈寄付専用のWEBサイトやパンフレットを整え、日々遺贈寄付の情報を収集して自己研鑽を積んでいます。遺贈寄付希望者や専門家からの個別の相談についても、遺贈寄附推進機構のサポートがあるので「遺贈寄付の受入体制が整っている団体」といえます。
危機にさらされた命に必要な支援を届ける【ピースウィンズ・ジャパン】(国際協力/動物)
活動概要
ピースウィンズ・ジャパンは、災害や紛争、社会構造の変化などによって危機にさらされた命に対して、国内外問わず支援活動を行う日本発の国際協力NGOです。国際人道支援を中心とした「海外事業」、被災地で緊急支援を行う「災害支援事業」、殺処分ゼロを目指す「保護犬事業」、伝統工芸振興や過疎地での診療などを行う「地域創生事業」を中核とし、社会問題の解決を目的とした活動に幅広く取り組んでいます。
【認定NPO法人 ピースウィンズ・ジャパン】
代表理事:大西健丞
所在地:広島県神石郡神石高原町近田1161-2 2F
設立年/活動エリア:1996年/世界各地・日本全国
実績等:2016年 「日経ソーシャルイニシアチブ大賞」大賞受賞
不動産遺贈の受入可否:可能(応相談)
包括遺贈の受入可否:可能(応相談)
[資料請求・活動に関するお問い合わせ]
☎︎0120-252-176(平日10:00~17:00)
★お電話の際、「遺贈寄付ブックを見た」とお伝えください
https://peace-winds.org/legacy
「医」を届ける。目の前の命を救う【ロシナンテス】(国際協力/医療)
活動概要
ロシナンテスは、途上国の無医村地域に医療を届け、「一人でも多くの命を救う」ことを使命とした認定NPO法人です。誰もが健やかに生き、地域の人たちだけで医療を継続できる仕組みをつくるため、活動の分野は「安全な水や教育の提供」「地域に根付いた医療従事者(村落助産師)の育成」などへ広がっています。日本国内においては、被災地での巡回診療やボランティアの派遣などを行っています。
【認定NPO法人 ロシナンテス】
理事長・医学博士:川原尚行
所在地:福岡県北九州市小倉北区古船場町1-35
設立年/活動エリア:2006年/スーダン・ザンビア・日本
実績等:第6回ヘルシーソサエティ賞「国際ボランティア部門」、公益財団法人社会貢献支援財団 「創立50周年記念表彰」ほか
不動産遺贈の受入可否:可能(応相談)
包括遺贈の受入可否:可能(応相談)
[資料請求・活動に関するお問い合わせ]
☎︎093-521-6470(平日10:00~17:00)
★お電話の際、「遺贈寄付ブックを見た」とお伝えください
https://www.rocinantes.org/support/donate/bequest/
だれひとり取り残さないがん対策を実現する【日本対がん協会】(医療/教育)
活動概要
日本対がん協会は、がん征圧を目標に1958年に設立された民間団体です。がんになっても希望を持って暮らせる社会をめざして活動しています。日本対がん協会グループとして日本最大規模のがん検診組織を構成するほか、がん検診研究の助成、無料のデジタルクーポンの発行、無料のがん電話相談、がん経験者に役立つ情報提供、若手がん専門医の育成、がん医療に関する研究の助成などを実施しています。
【公益財団法人 日本対がん協会】
会長:垣添忠生
所在地:東京都中央区築地5-3-3 築地浜離宮ビル7F
設立年/活動エリア:1958年/全国
実績等:2019年 休眠預金資金分配団体、2020年 「紺綬褒章」の公益団体認定ほか
不動産遺贈の受入可否:応相談
包括遺贈の受入可否:応相談
[資料請求・活動に関するお問い合わせ]
☎︎03-3541-4771(平日10:00~17:00)
★お電話の際、「遺贈寄付ブックを見た」とお伝えください
https://legacy.jcancer.jp
自由と尊厳が平等に守られる世界をめざして【アムネスティ・インターナショナル日本】(国際協力/教育)
活動概要
アムネスティ・インターナショナルは、1961年に発足した世界最大の国際人権NGOです。主に重大な人権問題について調査を行い、人権侵害を未然に防ぎ、止めるための人権教育・キャンペーン・政策提言などに取り組んでいます。人権侵害のない世の中を願う市民の輪、国境を超えた自発的な市民運動は年々広がり、いまや世界200カ国で1000万人以上がアムネスティの運動に参加しています。
【公益社団法人 アムネスティ・インターナショナル日本】
創立者:ピーター・ベネンソン
所在地:東京都千代田区九段北1-5-9 九段誠和ビル5階
設立年/活動エリア:1961年/全世界
実績等:1977年ノーベル平和賞、1978年国連人権賞ほか
不動産遺贈・包括遺贈の受入可否:可能(応相談)
[資料請求・活動に関するお問い合わせ]
☎︎03-3518-6777(平日11:00~17:00)
★お電話の際、「遺贈寄付ブックを見た」とお伝えください
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/donation/bequest.html
イラスト/石山綾子
※この記事は『遺産で貢献する新しい終活 遺贈寄付ブック』(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。
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遺産で貢献する新しい終活 遺贈寄付ブック
齋藤弘道/監修
主婦の友社 1320円
「遺贈寄付」は自分が亡くなったとき、遺産のすべてまたは一部を非営利団体などに寄付することです。遺贈寄付は遺産を希望した形で社会に役立てられるとして近年非常に関心が高まっています。本書は、遺贈寄付の考え方や仕組み、手順などをひとめでわかるように解説した一冊。遺贈寄付をする「遺言」を書いた方の体験談や、信頼できる寄付先20団体も紹介しています。
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