50代からの【断捨離】はモノだけでなく人も。「そろそろつき合い方も、考え直していく時期です」
これからの人生、好きなモノだけに囲まれスッキリ暮らすか、ため込んだモノに埋もれて暮らすか、今が分かれ目。そこで、断捨離の提唱者、やましたひでこさんがレクチャー。断捨離の真の意味とは? 挫折・リバウンドしないコツとは?
▼前回記事はこちら▼
>>50代からの【断捨離】「小さな場所からコツコツと “手放す力”をつけ、快適を体感して!」
お話を伺ったのは
やましたひでこさん 断捨離®︎提唱者
やました・ひでこ●1954年、東京都生まれ。早稲田大学卒業。
ヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を、日常の片づけに応用した自己探訪メソッドを構築する。
著書「断捨離」シリーズは国内外でベストセラーに。
現在、BS朝日「ウチ、”断捨離”しました!」にレギュラー出演中。
体の変化を見据えて、健康・安全な暮らしのために、ここをチェック!
ゆうゆう世代が断捨離をするうえで、念頭に置きたいのは、加齢に伴う体の変化だ。
足腰が弱って、しゃがむと膝が痛い、肩が痛くて腕が上がらない。老眼で汚れが見えない。記憶力が衰え、「どこにしまったかな?」と忘れてしまう……こういったことは誰にでも起こりうる。
「年を重ねれば脳や体の機能が衰えるのは仕方がないこと。それを見据えて、安全で健康に暮らせる環境づくりをする必要があります」
自分が無理なく管理できるようにモノの量を減らすのは基本のキ。
「転倒のリスクがあるので、床置きはしないこと。自分の手の届かない場所にモノをしまうのも、もうやめましょう。多くの皆さんは、『使わないけれど、とっておこう』というものを、天袋や吊り戸棚など高いところに収納し、次に使用頻度の低いものを一番下の棚にしまいます。手の届かない場所のモノは目にすることがなくなり、やがてそのモノの存在さえ、忘れてしまいます」
忘れ去られたモノたちを、家に住みついた“知らないおじいさん”と、やましたさんは形容する。
「長年、棚の奥に入れられて、ミイラ化しているおじいさんたちと同居するって怖くないですか? 今すぐ出して、お別れしましょう」
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疲れやすい、手指がこわばる、汗をかきやすい……。これまで経験したことのない体調不良に戸惑う時期ですが、この時期の不調は「これって更年期?それとも単なる老化?」と判断がつきにくいものも多く、どう対処すればいいのか不安を抱える人も多数。
詳細はコチラ忘れていたモノは知らないおじいさんと同じ
言い訳ゼリフが出たら捨ててOK
モノを捨てられない人が、口にする特徴的な言葉があるという。
「先ほど述べた『とりあえず』と『何となく』。何となく、あったほうがいいかな、など結論を保留にするとき出てくる言葉です。過去に執着するタイプの人が口にしがちなのが、『せっかく』。せっかく買ったのだからと、ほとんど着ていない服を手放せなかったりします。そして、『でも』『だって』。でも、いつか使うかもしれない、だって、まだ新しいし……と使わないのにストックする」
こうした言い訳ワードは、「捨てるのを躊躇しているから、出てくる言葉」と、やましたさん。
「裏を返せば、本当に残したいモノではないのです。つまり、捨ててもいいモノ。言い訳ワードが出たら、手放しましょう」