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50代からの【断捨離】はモノだけでなく人も。「そろそろつき合い方も、考え直していく時期です」

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ゆうゆう編集部

そろそろ人とのつき合い方も選び、考え直していく時期です

長く生きていると、家族、親戚、友人、仕事や趣味の仲間、ご近所さんなど、さまざまな人間関係ができる。その中で、しがらみに縛られたり、つき合いが煩わしかったりすることも。人生後半をご機嫌に過ごすために、人とのつき合い方も一度見直したいもの。

「今の自分にとって必要なモノ、ふさわしいモノ、心地よいモノを選ぶという断捨離の視点は、モノだけでなく人に対しても同じです」

たとえば、自慢話ばかりする友人。自分はいつも聞き役で、一緒にいても楽しくない。とはいえ、モノと違って、スパッと縁を切れないのが人間関係の難しいところ。

「なぜ、楽しくもないのにつき合うのか? そこには相手に嫌われたくないという気持ちが潜んでいるからです。自分が嫌っている相手にさえ、いい人に思われたいのが、私たち日本人の習性。自分は嫌っているのに勝手ですよね(笑)。

大切なのは、自分の気持ちに嘘をつかないこと。『あの人が苦手』『一緒にいても楽しくない』という感情を認めてあげる。だから相手に嫌われたっていい、と覚悟をもつ。そのうえで相手と距離を置くのか、今後誘われても断るのかは、自分で考えて決めることです」

ご近所さんの場合は、仲よくしておかないと、その地域での居心地が悪くなるという不安が。

「災害時など困ったときに助け合えるご近所さんは、たしかに大切な人間関係の一つ。嫌いなご近所さんに対しては、交流は必要最低限にしても、『おはようございます』『こんにちは』と挨拶だけはきちんとしておきましょう」

50代からの【断捨離】はモノだけでなく人も。「そろそろつき合い方も、考え直していく時期です」(画像4)

人間関係を見直す第一歩は、自分の心に嘘をつかず、素直になること。「この人、苦手、嫌い」という感情を認める。心に負担を感じるような相手とつき合う必要があるか、自分自身に問いかけを。

「しきたりだから」は、やめどきのサイン

お中元・お歳暮……親戚間で恒例の行事は、金銭的にも時間的にも負担が重い、という声も。

「『しきたりだから』と行事や慣習を続けているのは思考停止状態。自分軸で考えて、行事に参加したくないなら、『今年から控えさせていただきます』と伝えればいいだけの話。イヤイヤ参加してほしいとは親戚も思わないでしょう。また、お中元・お歳暮は、お世話になっている人に感謝の気持ちを込めて贈るもの。何となく贈るのは、かえって失礼です。相手も、もらうことを負担に思っている場合も。それなら、感謝を伝えたいと思う人にだけ贈る。そして、伝える手段は他の形でもいいわけです」

つき合いが切れると、寂しい気もするが、それは「人間関係を選び抜いている」ことでもある。

「自分がご機嫌になれる人との関係を育む。ただし人間関係も変化します。刹那の縁になることもあれば、生涯続く縁もあります」

取材・文/村瀬素子 イラスト/タナカユリ

※この記事は「ゆうゆう」2025年6月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

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