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59歳・読者モデルが健忘症を経て得たものとは?「今までは人によく思われたいという気持ちが大きかったです」

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ゆうゆう編集部

物質的なもの、人間関係の多さは長く生きてきた証しです。ですが、それらから解放されることで、より生きやすくなり幸せと感じた体験を、雑誌「ゆうゆう」の読者モデル・ゆうゆうフレンド3名に聞きました。

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ゆうゆうフレンドに聞きました!

我慢していたことから解放され、さらに身軽になった自分にワクワクしている人が多いようです。

無理して人に合わせることをやめました

以前は誘われたり声をかけられたりしたら、疲れていても、興味がないことでも、「大丈夫」と言って無理をし、おつき合いしていました。それらを全部やめたら、とても楽になりました。

きっかけは、昨年、転倒して原因不明の一過性の健忘症になったことです。先輩に「アキちゃん! 楽に生きよう」と言われ、今後の人生の過ごし方を考えるように。たとえば、母が入居する施設を探していたとき、自分では違うと思った施設でも、「人が探してくれたんだから断ったら悪い」と感じたり、施設に入ったら「まめに面会に行かないと施設の人に悪く思われないか」と無理して面会に行ったり。人によく思われたいという気持ちと承認欲求が合わさって、断ることができず、自分の体と心を壊していたんだと思います。

無理なときはきっぱり断り、何もしない日をひと月の中で何日かつくることで、体と精神の疲れが少なくなりました。きくち体操をする、ウォーキングクラブに入るなど、自分自身を大切にし、丁寧な生き方ができるようになった気がします。

酒井昭子さん・59歳

すっきり暮らしに向けて少しずつ処分を開始

先日、家の中のもの、ソファや食器やゴミ箱、洋服などをほとんど断捨離し、すっきりとしたおうちで暮らしている70代の方のお宅を訪問しました。

自分の家の中はあまりにも散らかりすぎていてどう片づけてよいか、わかりません。このごろは捨てるものを出しておくと、夫がリサイクルショップに持っていってくれます。多少お小遣いにもなるので、少しずつですが処分しています。

西さとみさん・63歳

初めてのおひとりさま暮らしにワクワクの毎日

身軽になって幸せと感じるといえば、5年ほど前からの「おひとりさま暮らし」です。

20代前半に大恋愛で結婚。夫は普段とても優しい人なのですが、道路が渋滞しているなどちょっと気に入らないことがあるとすごい剣幕で怒ります。さらに束縛も激しく、「仕事ダメ」「飲み会ダメ」「女友達との旅行ダメ」。娘が夫の顔色をうかがいながら生活していることに気づき、家を出る決心をしました。別居したばかりの頃はファストファッションの服が買えないほど貧乏でしたが、二人でのびのびとても楽しく暮らせました。離婚覚悟で家を出たことから、必然的にバリバリ働くようになり、仕事を通して成長でき生きがいもできました。もちろん大変なことや嫌なこともたくさんありますが、仕事に加えライフワークも見つかり、社会に関われることが楽しいです。あのまま夫の言うとおり、家にこもって過ごしていたら……自分の人生に何が残っていただろう!?と、ゾッとします。

小さい頃から、厳しい両親の期待に応えるため優等生を演じ、希望の進路を諦めて親が望む学校に進学しました。ずっと誰かのために生きてきた人生だったなと思います。母子二人暮らしの生活の後に娘が結婚。今、人生で初めておひとりさま暮らしを楽しんでいます。「自分のためだけに使う時間」が本当に楽しい。推し活もしたいし、やりたいことはいっぱい。変に真面目で責任感の強すぎるところがあるので、これからはもっと「ワガママ」に生きられたらいいなあ。もちろん人に迷惑をかけずに!なんて思っています。

草間まきさん・57歳

※この記事は「ゆうゆう」2025年6月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

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