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【ガーデニング】気温20℃が注意信号!苦手な病害虫に備えよう

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光武俊子

5月の連休を過ぎると気温がグッと上がり、心地よい初夏はあっという間に過ぎて真夏日が訪れます。この時期、花壇やベランダは一年で最もきれいな時期なのに、狙い撃つようにやってくるのが病気や害虫の被害です。発生しやすい身近な病害虫の対策をいたしましょう。
*記事の内容上、害虫の画像がいくつか小さく表示されます。

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怖がらないで、よく見ることが大事な植物を救う

害虫と聞くだけで「怖い」、病気を見ると「気味が悪い」と逃げ出したくなります。が、そんな気持ちをぐっと抑えて、今年は大好きな植物を病虫害から守りましょう。ちなみに、病害虫は病気や害虫のことで、病虫害はその被害のことです。

よく「大好きな花があっという間に丸坊主になって」という話を聞きます。それが本当なら、よほど大量の毛虫か大きなイモムシが発生したのでしょうが、実際にそのようなことは(特にベランダでは)ほとんど起こりません。

なぜなら、毎日水やりなどで鉢植えを眺めていたら、葉っぱにポチッとあいた虫食い穴や変色した葉っぱに気づくはずです。あるいはベランダの床面に点々と落ちている黒い糞を見つけるかもしれません。

犯人(害虫)を捜せたら丸坊主になる被害は防げます。病気なら葉っぱ1枚や1枝を切り取ることで被害が広がらずにすみます。

病虫害を防ぐために最も有効な手段は、毎日よく植物を観察すること。小さな異変を見逃さないことが大切です。まずこのことを覚えておきましょう。
とはいえ、病虫害を見つけたら、それぞれに適した対処が必要。どんな病害虫が多いか、その対処法も見ていきましょう。

よく見かける病害虫を覚えて、早めに対処しよう

【うどんこ病】チッ素分肥料を控えめに

葉などの表面に粉をまぶしたような模様が広がり、葉が縮れたりして、枯れていきます。糸状の菌(カビ)が土壌や落ち葉などに潜んで、春から秋の気温24~32℃で発症しやすいものです。

白い点が小さいうちなら、患部を取り除くことで収まることもあります。白い点が数か所あったら、全体に薬剤を散布しましょう。木酢液などの自然農薬も使えます。

根がしっかりした苗を選び、株間をあけて風通しよく植えつけ。日に当ててがっしり育てることが防除の基本です。窒素分の多い肥料を与えすぎて、株が軟弱にならないように気をつけて。雨による泥ハネをマルチングなどで防ぎ、ついた泥ハネは洗い落とします。

かかりやすい草花:オダマキ、ペチュニア、バラ、コスモス、キクなど。

【ガーデニング】気温20℃が注意信号!苦手な病害虫に備えよう(画像4)

コスモス

グラウンドカバーとは、地表を這うように広がり、地面を覆う植物を指します。クリーピングタイム、シバザクラなどが代表的で、雑草の抑制や土壌の乾燥防止、美観の向上に役立ちます。

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マルチングは、土の表面をワラやバーク(樹皮)チップ、プラスチックフィルムなどで覆うことです。乾燥防止、雑草抑制、土の流出防止、地温調節などの効果があります。

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アブラムシとは、植物の若芽や葉に群がり、汁を吸って生育を妨げる害虫です。ウイルス病を媒介したり、排泄物でカビが発生したりすることもあります。繁殖力が非常に強いため、早期の発見と駆除が重要です。対策としては、葉裏のチェック、捕殺、防虫ネットや黄色いものに集まる習性を生かした吸着テープの設置、またはアブラムシ専用の薬剤を使うのが効果的です。

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観葉植物とは、花よりも葉の形や色、質感の美しさを楽しむことを目的とした植物の総称です。モンステラ、ポトス、カラテアなどが代表的で、インテリアグリーンとして人気があります。育てやすく空間に潤いを与えるため、初心者からベテランまで幅広い層に愛されていますが、室内管理には日照・温度・湿度・空気の流れなど、繊細な配慮が必要です。身近に置いて葉の表情を見て、植物と会話する感覚が味わえるのも魅力の一つです。

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植え替えとは、鉢植えや地植えの植物を別の場所や容器に移して育て直す作業を指します。生長に伴って根詰まりを起こしたり、用土の養分が不足したりした場合に必要で、植物の健康を保つために欠かせない手入れのひとつです。時期としては休眠期や生長初期が適していて、新しい用土や大きな容器、広い場所に植え替えることで根の活性化を促します。根の状態を確認しながら丁寧に行うことで、再び元気に育ちやすくなります。

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植えつけとは、苗や苗木、球根などを土に植える作業のことを指します。適切な時期や深さを守ることで植物の発芽や発根が促され、順調な生育につながります。植物ごとに適した用土が望ましく、植えたあとはしっかり水やりをして根づかせることが大切です。植物の種類によって用土の種類や肥料の施し方が異なるため、事前に育て方を確認しておくと安心です。

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腐葉土とは、落ち葉や枯れた植物の枝などが微生物の働きによって分解され、ふかふかの土状になったものです。ガーデニングでは、土壌改良材として使用されることが多く、通気性や水はけを向上させ、植物の生長を助ける効果があります。また、有機物を豊富に含むため、植物にとって優れた栄養源となります。手作りも可能で、落ち葉を積み重ね適切に管理すると約半年~1年で完成します。庭づくりやプランター栽培にも非常に役立つ、自然の恵みを生かした便利なアイテムです。

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木酢液は、木材や竹を炭化させる際に発生する煙を冷やして液化した自然由来の製品です。殺菌作用や害虫忌避の効果が期待され、ガーデニングでは植物の病害虫対策や土壌改良に利用されます。また、希釈濃度によって目的が異なるため、使用時には注意が必要です。環境に優しく家庭菜園でも人気です。

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ハダニは、庭や鉢植えでよく発生する小さな害虫で、植物の葉裏に付着し汁を吸うことで被害を与えます。暖かく乾燥した環境を好み、特徴的な斑点模様や葉の変色、枯れを引き起こします。特にバラや観葉植物で被害が目立ち、防除には葉水や専用の薬剤が有効です。定期的な水やりや湿度の管理で予防を心がけることも重要です。

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チッ素は、リン酸やカリなどとともに植物の生育に欠かせない主要な栄養素の一つで、特に葉や茎の生長を促進する役割を持ちます。ガーデニングで使用する肥料には、チッ素が含まれるものが多く、緑を濃く育てたい際に重宝されます。一方、多すぎると徒長現象を引き起こしたり、茎葉ばかりが茂って花が咲きにくくなったりするため、施肥量やタイミングを注意深く調整することが重要です。

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肥料とは、植物が健やかに生長するために欠かせない栄養素を補給する材料のことです。おもにチッ素、リン酸、カリウムを三大要素とし、それぞれ葉の生長、花や実の形成、根の発達を助けます。有機質肥料と無機質肥料に分類され、有機質肥料は堆肥や骨粉など自然由来で、土壌改良にも効果的。一方、無機質肥料は成分が均一で即効性が魅力です。ガーデニングでは植物の種類や生長段階を考慮し、適切な肥料選びと施肥のタイミングが大切です。

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根鉢とは、鉢植えの植物を鉢から抜いたときに、土と根がかたまりになっている部分のことを指します。

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株元とは、植物の茎が地面と接するあたり、根元の部分を指す言葉で、水やりやマルチング、病害虫の発生チェックなど園芸作業の上で注目すべき場所です。特に多年草や樹木では、株元の通気性や湿度が健康維持に大きく関係し、落ち葉や腐葉土のたまり過ぎによって蒸れたり、カビが発生するリスクもあるため注意が必要です。冬越しや剪定後の管理でもポイントになる場所です。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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剪定とは、植物の不要な枝を切り取る作業のことです。形を整えたり、風通しをよくしたり、枝分かれを促したりする目的で行われます。剪定を行う目的に合った正しい時期に行うことが大事です。

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