83歳・料理学校の人気講師が語る、まさかの「玄米離婚」!?大切なのは楽しんで食べること
食べることの喜び─細胞を元気にしてくれる力
かつて末期癌の生徒さん(女性)があれやこれや食べたいというので、
「ちょっとそれはやめておいたほうがいいんじゃないの? 治ったら食べられるから辛抱しよう」
と制したことがあります。でもその方はそれから一年も経たずに、あの世へ旅立ってしまいました。反省しました。
あの世へ出発する時くらい、食べたいものを食べて行ったほうがよい、そばでもおすしでも。天の定めた時間が残り僅かであることを本人も悟っているのだから。
食べる喜びというのはたいへん大きな力で、細胞を元気づけてくれるに違いない。きっと元気にあの世へ出発できるに違いない。最初の頃は私はそれに気づけなくて、初期の生徒さんには申し訳なかったと思っています。食べたくても食べちゃダメよ、なんて言ってしまって。
「心から、ごめんね。せめて食べたいものを食べてから逝ったほうがよかったね」
そう詫びています。
感謝の気持ち─たいせつなのは楽しんで食べること
反対に、普段の日常生活の中で、「ごはんの時間だから食べなきゃ」と義務的に食べることを考える人がいるけれど、これはほとんど栄養になっていません。
たいせつなのは、嬉しくて、喜んで、楽しんで食べることなのです。
具合が悪くてずっと食べられない時、一口のごはんが食べられたら「ああ、嬉しい……」となる。これが感謝の気持ち。感謝をせねば、ではなく、じわっと湧いてくるものが自然と言葉になる。
自然のいのちをいただく。人からあたたかい気持ちで接してもらえる。そんな時にじわっと湧くものが、すごく大事なのです。
※この記事は『病気になっても病人にならない生き方』米澤佐枝子著(到知出版社刊)の内容をWEB掲載のため再編集しています。
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