60代はグレイヘアで。美容院の頻度は?ヘアケアは?「グレイヘアの現実」を告白【広瀬裕子さんのターニングポイント#3】
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ゆうゆうtime編集部
エッセイストの広瀬裕子さんの60代は、「白い髪になった私」のはじまりでもありました。そもそも50代後半でヘアカラーをやめようと思ったきっかけとは? グレイヘア達成後の心境についてもうかがいました。
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PROFILE
ひろせゆうこ●1965年東京都生まれ。エッセイスト、設計事務所共同代表。葉山、鎌倉、瀬戸内での暮らしを経て、2023年より再び東京へ。瀬戸内時代の1/3の広さの都心の賃貸マンションに愛猫「あめ」と暮らす。最新刊は『60歳からあたらしい私』(扶桑社)。『50歳からはじまる、あたらしい暮らし』『55歳、大人のまんなか』(PHP研究所)ほか、著書多数。
グレイヘアへの切り替えは私にとって「実験」。過程も楽しみたいと思いました
―広瀬さんは60歳を前にグレイヘアにされましたよね。グレイヘアにしようと思ったのは、やはり頻繁なヘアカラーが苦痛になってきたからでしょうか?
もちろんそれもあります。でも、髪の毛が白くなることを多くの人がネガティブにとらえているのはどうしてだろうと、それを自分自身を通して知りたいと思ったことが大きかったですね。それから、移行期をどう過ごせばいいのかということにも興味がありました。
―グレイヘアにする過程をWEB媒体で連載記事にされていましたよね。まるで実験のようですね。
完全に実験です(笑)。白い髪が素敵な俳優さんもいますが、私たちが目にできるのは白い髪になったときの姿で、途中はわかりませんから。ショートヘアだとしても1年以上かかるので、その過程を実験として楽しみたいとも思いました。
―WEB連載では、アップにしたりスカーフでアレンジしたりと、プロのサポートを受けながらいろいろなトライをしていましたね。
「ゆうゆう」本誌の特集では、ヘアメイクアップアーティストの「化け子」さんからグレイヘアに合わせたメイク指導を受けたんですよ。ふだん私はチークは使わないのですが、化け子さんから「チークは必要ですよ」と言われました。プロのかたからアドバイスをもらえると、今までと違うことをしようと思えるのがいいですね。
同じ特集に登場されていた元マラソン選手の有森裕子さんは、私とほぼ同年代。ブラウンがかった黒髪の有森さんはとても若々しくて、やはり髪の毛の色が与える印象は大きいと思いました。
―広瀬さん自身は、「年齢より若く見られたいわけではないのです」と著書に綴られていました。
はい。最近は同じように考える人が少しずつ増えてきて、二極化しているのかなと思います。小泉今日子さんが最新ドラマで、白髪風のメッシュヘアにしているんですよね。少しずつ世間の印象も変わってきているのかなと。
―ヘアカラーをやめて2年。髪全体が本来の色に戻った今、いかがですか?
ヘアカラーでヒリヒリすることがなくなったのは本当によかったです。以前は3週間~1カ月に1回美容院へ行っていましたが、いまは半年に1度程です。ただ、友人には「まだ見慣れない」って言われることもあります。髪が白くて長いと、朝、鏡の前に立ったときにちょっと怖いですよ(笑)。
―ふだんのケアはどうしていますか?
シャンプーとトリートメントは今までどおり。グレイヘアになってからは、椿油でのオイルパックや、つげのクシでのブラッシングが毎日のルーティーンとして加わりました。白い髪になったから、年齢的なものなのかはわかりませんが、髪質が変わってうねるようになってきたので、ヘアアイロンを必ず使うようにもなりました。