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「愛犬の最期に会えなかった」後悔を乗り越え、前を向くための禅僧・枡野俊明さんの教えと供養方法

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ゆうゆう編集部

愛犬と眠ることも可能な時代になった

愛犬はすでに埋葬されたのでしょうか。お骨を手元に置く方もいると思いますが、ペットの合祀墓を設けている墓地や寺院も最近は増えています。そういうところに埋葬してあげて、最終的に土に返すのが自然な形ではないかと私は思います。

また、近年はペットと一緒に埋葬してもらえる墓地もあります。私の寺でも一般の区画とは別に、ペットとともに眠る専用の墓地をつくりました。先祖代々の墓とは別に、希望者とペットだけが埋葬されるお墓です。そこに子どもや孫も入ることはできますが、お子さんがいらっしゃらない方が多い印象です。

お墓を継ぐ人がいない場合には、一定期間が過ぎると合祀墓に移されることになります。そのときには人は人、ペットはペットで合祀されますが、同じ敷地内で眠り続けることができるのです。

以前であれば、「ペットは動物。人間と同じ墓に入るなんて言語道断」という考えが主流でしたが、今はさまざまな考えを受け入れるようになっています。どのような埋葬スタイルがご自分に合っているかを考え、もしも愛犬とともに眠ることを希望するのであれば、今のうちに探してみるのも一つの方法です。その過程で心の整理がついてくるかもしれません。

アドバイスいただいたのは

枡野俊明さん
曹洞宗徳雄山 建功寺住職
1953年神奈川県生まれ。曹洞宗徳雄山 建功寺第18世住職。庭園デザイナー。多摩美術大学名誉教授。「禅の庭」を通して国内外から高く評価され、2006年ニューズウィーク日本版「世界が尊敬する日本人100人」に。『悩みを手放す21の方法』(主婦の友社)など著書多数。

取材・文/神 素子

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※この記事は「ゆうゆう」2025年11月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

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