【68歳・かたせ梨乃さん】「バッグの中身」「私服ショット」を公開! ゆる〜い散歩が続く理由に納得!
機械に走らされるより自分の意志で歩きたい
散歩の楽しみ方の極意を、かたせさんは、次のように語る。
「ただ漫然と歩いているだけでは、やっぱり飽きちゃうんです。散歩は五感を使って、街、自然、建物、いろんなものと対話する時間だと思うの。対話していると、同じ街でも毎日表情が違うことに気づきます。歩きながら見える風景や聞こえる音、思いがけない発見は、たまたまその時間にそこを通った自分にしか感じられないもの。だから毎回新鮮なんです」
人との偶然の出会いもある。
「先日、散歩していたら、『りのさ~ん』と声をかけられて。昔よく一緒に飲んだ友達に、ばったり会ったの。彼女はお母さまの介護などがあって疎遠になっていたのだけれど、声をかけてくれて嬉しかった。久しぶりに話をして、あたたかい気持ちになりました」
散歩には、ジムでの運動では得られない、幸せな恵みがいっぱいあるようだ。
「汗をかくって気持ちいいですよね。でも、お風呂やサウナでじっとしていて出る汗は、歩きながら自分の力で出す汗とは違うんです。私は、他力の汗より自力の汗のほうが好き。
ジムのランニングマシンで走れば大量の汗が出ます。でも、自分の気持ちとは関係なく、機械に足を動かされているようで、あまり好きになれないんです。外に出て、自分の意志で歩いてかく汗は、ストレスを流してくれて心の健康にもいい。腹の立つことがあってもね、自然の中を歩いていると怒るのがバカらしくなるんですよ」
全国を飛び回る機会も多いかたせさん。今後、散歩したい場所はありますか?と問うと、「伊豆の片瀬白田」と即答。
「芸名の由来でもある、母の出身地です。今年のお盆も先祖のお墓参りに行きました。相模湾と雄大な山々を背景にした素晴らしい景色がたくさんあって、海風も心地いいの。しばらく滞在して、存分に歩きたいな」
終始にこやかな表情からは、散歩の楽しさがこれでもかとばかりに伝わってくる。今すぐ歩きたくなってきた。
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撮影/中村彰男
取材・文/村瀬素子
ヘア&メイク/山岸直樹(Rouxda.)
衣装協力/YUKI TORII
※この記事は「ゆうゆう」2025年11月号(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。
