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介護施設入居の不安に答える【Q&A】「入居後、親が家に帰りたいと言い出したら?」など13問

公開日

更新日

ゆうゆうtime編集部

Q.入居後、親が家に帰りたいと言い出したら?

A.すぐに否定しないで安心できる環境づくりを

新しい環境で不安を感じるのは自然なこと。否定せずに気持ちを受け止めましょう。こまめに面会に行き、スタッフと連携して安心できる環境づくりを心がけます。

Q.希望する施設に空きがないときは?

A.他施設も利用しながらある程度は待機してみる

人気の施設は待機期間が長くなることがあります。複数の施設に申し込みをし、キャンセル待ちをしながら、短期入所や仮の施設を利用するのも方法の一つです。

Q.高額な有料老人ホームは介護が手厚い?

A.費用と介護の内容は直接関係することはない

費用が高くても、介護の質が高いとは限りません。サービス内容や人員体制、医療連携の仕組みなどを具体的に確認し、見学時のスタッフの対応なども判断材料にしましょう。

Q.退去になる場合は?

A.規約違反や迷惑行為、医療や介護の対応が難しい場合など

規約に反する行為や、他の入居者への迷惑行為が続く場合、医療や介護の必要度が施設の対応範囲を超えてしまった場合などに、退去を求められることがあります。また、家賃や費用の長期滞納も理由になります。しかし、納得できない場合は安易に受け入れず、相談を。

Q.住宅型施設で介護が必要になったら?

A.介護が受けられるか外部サービス利用か転居かは施設による

介護付きの施設であれば、そのまま介護保険の適用で介護サービスを受けられます。住宅型や自立型の施設では、外部の訪問介護事業所などと契約して支援を受ける形になります。状況によっては、介護付き施設への転居を勧められることもあります。

Q.入居中に入院することになったら?

A.居室を確保できるか退去が必要となるかは施設によって異なる

入院中は居室を確保したまま入院できる場合と、一時的に退去扱いとする場合があります。入院中も居住費は払い続ける必要があり、長期入院になると契約を終了するよう求められることもあります。入居前に、入院時の取り扱いを確認しておくと安心です。

Q.介護施設に入れるのは親不孝?

A.安全安心な環境を選ぶという選択はお互いのため

親を思うからこそ、安全で安心できる環境を選ぶという考え方もあります。家庭での介護が難しい場合や、専門的な支援が必要なとき、介護施設の利用は親不孝ではありません。家族の負担を減らし、よい関係を保つ選択です。

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※この記事は『親の介護で知りたいことが全部のってる本』鈩 裕和 監修/須山奈津希 漫画・イラスト(主婦の友社刊)の内容をWEB掲載のため再編集しています。

監修者
鈩 裕和

医師

たたら・ひろかず●医師。東京・板橋区にある医療法人社団つくしんぼ会で理事長を務め、「 患者の生活の質( QOL )を高め、生活を回復させること」を目的に、外来診療から訪問医療・介護・在宅看取りまで一貫して手がける。患者の意思に実現可能な形で寄り添い、薬物治療に依存しないのが信条。地域の医療機関として、サービス担当者を対象にした公開講座も定期的に開催。『 身近な人に介護が必要になったときの手続きのすべて』『 身近な人の介護で心がいきづまったら読む本 』( 共同監修 )、『 身近な人が脳梗塞・脳出血になったときの介護と対策 』( すべて自由国民社 )など、介護・在宅医療に関する監修書多数。

たたら・ひろかず●医師。東京・板橋区にある医療法人社団つくしんぼ会で理事長を務め、「 患者の生活の質( QOL )を高め、生活を回復させること」を目的に、外来診療から訪問医療・介護・在宅看取りまで一貫して手がける。患者の意思に実現可能な形で寄り添い、薬物治療に依存しないのが信条。地域の医療機関として、サービス担当者を対象にした公開講座も定期的に開催。『 身近な人に介護が必要になったときの手続きのすべて』『 身近な人の介護で心がいきづまったら読む本 』( 共同監修 )、『 身近な人が脳梗塞・脳出血になったときの介護と対策 』( すべて自由国民社 )など、介護・在宅医療に関する監修書多数。

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