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遠距離介護はもう無理! イラストレーター【上大岡トメさん】の 実録「親が高齢者施設に入るまで」

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ゆうゆう編集部

親にぴったりの施設は?

パンフレットだけではわからない実情も調べて

高齢者施設といっても、公的な施設と民間施設があり、要介護度や状態により入れる施設も違う。資産、病状、夫婦部屋があるか別部屋かなどと優先することを書き出し、条件に合う施設を見学する。そこで感じたのは、呼べば誰かが来てサポートしてくれる安心感だった。

母の骨盤臓器脱が悪化し、手術をすることに。幸いにも術後の経過がよく、認知機能も回復した母に相談をすると、母は驚くこともなく、安堵した表情で「施設の方が安心」と入居をOKしてくれた。

母の承認をもらい施設をしぼっていくトメとアネ。アネは市のウェブサイトからパンフレットには載っていない施設の実像や、経営母体などをチェック。ついにぴったりと思える施設を決定する。

最大の難関は父の説得

かたくなな父の心をほぐした百戦錬磨のプロのテク

入居する施設が決まってもまだ終わりではない。契約までには「かかりつけ医の健康診断」「入院中の母の転院手続き」「施設への入居手続き」「引っ越し」……とやることは山積み。そして最大の難関は、「絶対に施設になど入らぬ!」と言い続けてきた父の説得だった。

「ホームのケアマネさんから話だけでも」と面談をしてもらうことに。てきぱきと施設について説明し、質問や心配事にもていねいに答えてくれるケアマネさんに、父のかたくなな心もほぐれていった。

心配だった入居当日もケアマネさんのリードで難なく終了。最後にかけられた「よくがんばりましたね。でもこれで終わりじゃないから。無理せずがんばって」という言葉に、涙が止まらないトメ。こうして遠距離在宅介護は終わりをむかえた。

マンガで解決 老人ホームは親不孝?: 親も子も失敗しない施設の選び方

上大岡トメ著 畠中雅子監修 主婦の友社

トメさんが高齢親の介護を体験し、その不安や困りごとをマンガで解決する人気シリーズの第3弾。老人ホーム選びのヒントと、勇気をもらえる言葉が満載。

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※この記事は「ゆうゆう」2026年1月号(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。

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