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「認知症の母に父が暴力をふっていることを知り、施設へ」親の【高齢者施設入居】体験談

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ゆうゆう編集部

老健→グループホーム

くも膜下出血で障害がでた母に、父が手をあげていると知って施設へ

マイコさん(50歳・東京都)
両親は北海道で夫婦二人暮らしだったが、母(79歳)がくも膜下出血で倒れる。退院後は在宅介護から老健を経て、現在はグループホームへ。父は23年に72歳で逝去。

持病をもつ父を献身的に支えていた母が、2022年、くも膜下出血で倒れた。救急搬送されて一命はとりとめたものの、高次脳機能障害と血管性認知症を発症し、母は要介護3に。しかし、父は母を施設に入れることに大反対。当初はデイサービスなども含め、介護サービス全般を拒絶していた。母の介護は基本的に父が担い、私は1〜2カ月に一度帰省しての遠距離介護となった。

認知症となった母を、父は受け止められなかったのだと思う。しばらくして「父が母に暴力をふるっている」ことに、母が利用するショートステイの担当者が気づいた。市の調査も入り「これ以上、母を家に置いておけない」と、すぐに空いている介護老人保健施設(老健)へ。偶然にもその老健の認知症フロア担当がお隣さん。母にとっても安心できたと思う。

老健のケアマネさんから「お母さんは体が元気なので、老健よりグループホームが向いている」と言われた。2カ所見学し、職員の感じがよかったホームに移すことに。場合によって、外出なども認めてくれる自由度が決め手だった。母は今、そこで静かに暮らしているが、父は母が老健に入って間もなくこの世を去った。

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※この記事は「ゆうゆう」2026年1月号(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。

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