【ばけばけ】大告白を見届ける羽目に…錦織(吉沢亮)の“所在なさ”にクスッ。引きの映像が光る名シーン
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田幸和歌子
二人の母の存在に、「ハッピーデス」
まずは異人であるヘブンとの、今でいう「国際結婚」という壁だ。なにより松野家には大の異人嫌い〝ラストサムライ〟勘右衛門(小日向文世)がいる。しかし、これに関しては、すでにいろいろ親しき存在となったヘブンであることもあってか、好きなら止めることもないとあっさり承諾。そして、勘右衛門自身が自分の想いに正直にとばかりに、かねてから親しくしていたタツ(朝加真由美)に「猪突猛進」と想いを伝えるという、トキとヘブンが背中を押したような幸せが訪れた。
しかし、もうひとつの大きな問題がある。帰国しないとなっても、ヘブンとの結婚は、トキが女中でなくなるということを意味する。
「ジョチュウ、ナイ、キョウカラココニクラシマス」
とヘブンは言っていた。
トキが「ココニクラシマス」ということ、すなわち、松野家、そして雨清水家を支え続けてきたトキの「二十円」が支払われなくなってしまうことになる。なにげない体でトキは母のフミ(池脇千鶴)に夫からお金をもらったことがあるかと聞き、そんな夫婦おらんと言われ、悩みが深まる。ヘブンへの愛と、家族への責任の板挟みとなり、思い悩むトキ。
そして、松野家の借金や、トキと雨清水家との関係、トキが給金の一部を渡して支え続けてきた三之丞(板垣李光人)の存在そのものなど、ヘブンに伝えていないことがまだたくさんある。それを錦織に説明されるとヘブンの表情は一変、「ウソ、キライ、ミンナ、ウソツキ」と、傷ついた様子で絶叫する。
この様子に、松野家、雨清水家、そしてヘブンの前でトキが嘘をついた理由を明らかにしていく。その流れで「社長」という設定の三之丞の嘘も示されることとなり、三之丞の辛かった思いも涙ながらに告白される。嘘は嫌いなヘブンだが、嘘の理由やそこに悪意のないことを理解したのか、二人の母という存在に対して「ハッピーデス」と伝えるのはその人間性がよくわかる。
涙涙の贖罪大会を締め括るかのように、本作らしい照れ隠しかのように本作イチの能天気キャラ・司之介(岡部たかし)が、こんなときは叫ぼうと、斜め上からの提案をする。
「ダラくそが~!」
ダラくそが〜で、すべてを着地させるという力技のようであり、ネガティブなことを吹き飛ばすのって、こういう思わず笑ってしまうことだなといえるリアリティを感じるのが、このドラマの大きな魅力ではないだろうか。
前週の盛り上がりに続き、またまた新たな盛り上がりを見せ、毎週クライマックスが訪れるような『ばけばけ』の世界。次週からの新生活でも、また新たなクライマックスで楽しませてくれることは間違いない。
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