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94歳の現役フラメンコダンサー【小松原庸子さん】80歳で患った大病からも2カ月半のリハビリで復帰!

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依田邦代

日本を代表する舞踊家の一人で、日本のフラメンコ界の第一人者でもある小松原庸子さん。80代で患った変形性膝関節症の激痛も克服し、今も後進の指導と、新作の創作に意欲を燃やす。その情熱を支える健康の秘訣を聞いた。

▼前編はこちら▼

>>もうすぐ95歳のフラメンコダンサー! 健康維持のために25年以上飲み続けているものや食生活についても

お話を伺ったのは
小松原庸子さん(94歳)スペイン舞踊家、フラメンコダンサー

こまつばら・ようこ●1931年東京・柳橋生まれ。
邦楽一家に育ち、幼い頃から三味線、日本舞踊、クラシック・バレエなどを習い、15歳で小牧バレエ団に入団。俳優座で演劇活動も始める。
60年に単身スペインに渡り、エンリケ=エル=コホらにフラメンコを学び、ステージに立つように。帰国後の69年、小松原庸子スペイン舞踊団を結成。
受賞歴は芸術祭舞踊部門大賞、文化庁最優秀舞台、スペインのジェラルド・ブレナン賞など。96年には紫綬褒章、2004年に旭日小綬章、09年にスペインのイザベル女王勲章エンコミエンダ章受章。

カスタネットの練習は欠かさない

今までに患った一番大きな病気は変形性膝関節症。

「フラメンコは踊りながら足を踏み鳴らしますから、腰や股関節に負荷がかかるんです。80歳を過ぎて変形性膝関節症になり、死ぬほど痛かった。約半年は車いすが欠かせなくて……。でも、いいお医者さまに巡り合えて、手術してもらったら、また踊れるようになりました。リハビリは2カ月半ぐらいしましたよ。きちんとリハビリをしたおかげで、それ以来、痛みもなく、先生には心から感謝しています」

普段、筋トレなどはしているのだろうか?

「筋トレはしたことないです。そんな必要もないですよ(笑)。フラメンコをやっていたら、それが全部筋トレになっていますから」

朝、起きると無意識に伸びをし、テレビで体操番組をやっていたら一緒にやることもあるのだそう。

「この2カ月くらい体調を崩して、フラメンコの基礎練習をサボっていましたが、だいぶよくなってきたので、再開しなくちゃ。パリージョ(カスタネット)の練習もしないと指が動かなくなっちゃう」

フラメンコでは、踊りながらパリージョでリズムを刻み、豊かな感情表現をすることがある。両手の指をそれぞれ素早く動かしながら、パリージョを鳴らす。老化防止にも効果がありそうだ。

「カスタネットは、ベティ(ビクトリア・エウヘニア)先生に教えていただきました。30歳でスペインに行き、初めてフラメンコを習った恩師です」

小松原さんの健康習慣

指先を動かすことも健康の秘訣

フラメンコを踊りながらリズムを刻むパリージョ(カスタネット)。小松原さんは、その練習にも余念がない。左右別々に素早く動く指先。乾いた小気味よい音が響き、気分が高揚してくる。指先を動かすことで、結果的に脳にもいい影響がありそうだ。

「ちょっと練習をサボると指が動かなくなっちゃうのよ」。生きている限り、昨日より少しでも上達したい、今もその気持ちは変わらない。

スペインでの最初のフラメンコの恩師ベティ先生(写真右)と小松原さん。「エリザベス・テイラーのように美しい先生でした」

手作りのポーチに入れてベティ先生がプレゼントしてくれたパリージョ。鳴らすたびに、60年前の初心がよみがえるという。

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