現代はふざける大人が少ない!「日本のおばさん像を楽しくしたい」動画に込められたメッセージとは?【YouTuber・しっぽじかんさん】
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ゆうゆうtime編集部
女性はみんな苦しい。だからこそみんなで元気になりたい
――女性は目立ってはいけない、みんなと同じではみ出てはいけない、という考えの持ち主も50代以降には多いですもんね。
「女性はこうあるべき」という呪縛への反発心は、私は人一倍強いかもしれません。私自身、縛られるのが嫌いだし、好きなだけ表現がしたい。妻であることお母さんであることで沈黙せざるを得ない、と悩んでいる人がいたら、「そんなことないよ」と伝えていきたいですね。
女性ってみんな苦しいんです。結婚していても苦しいし、独身でも苦しい。だからこそ、女性同士分かり合えることは多いと思っていて、みんなで元気にしていこう、という思いが強くあります。
――しっぽじかんさんの動画は、ふざけているように見えて、深いメッセージも込められていたんですね。
私は人よりちょっとネジが外れているんです(笑)。良き妻、良き母というサンプルのような人間には興味がない。スッピンを公開することも、変なダンスをすることにも抵抗がなくて。それよりも「おもしろいことをする」ことの方が好きなんです(笑)。
多くの50代ができないクレイジーなことを、私が代わりにやっているという気持ちです。
昭和生まれの夫はやはり100%応援というわけではありません(笑)
――娘さんからは「うちのお母さん、変わっているけれど最高!」という評価ですが、一方で旦那様はどんな反応ですか?
昭和生まれの夫は、通常の感覚の持ち主なので、正直手放して賛同してくれているわけではありません(笑)。最初は反対すらしていました。SNSを、承認欲求のはけ口として利用している人が多い、そんな存在として捉えている様子もあったんです。
――#1で「稼いでいない人間には文句を言う資格はない」というコメントで奮起した、というお話がありましたが、しっぽじかんさんと旦那様の間にもそんな雰囲気はありましたか?
夫が直接言葉にして私を非難したことはありませんが、本心にはあったかもしれません。正直、他のママ友のご主人と比べるとかなり理解のある夫なんだと思います。でも昭和の男性なので、男が経済的に女性を支えたいという気持ちが強い分、女性には「守られる側」の役割を無意識に求めている部分はあると思います。
あ、でも夫の名誉のために言わせてもらうと、彼はすごく家庭的ですよ。家事もしますし、育児も楽しんでやってくれて、ママ友からは「神様」なんて呼ばれてたりしました(笑)。そんな人間ですら、妻のユーチューバー活動にはなかなか思考が追いつかないということですね。
ただ私がここ数年のユーチューバー活動 でそれなりの収入を得るようになってからは、少し対応が変わったかもしれません。私の活動を「ただの遊び」と無関心だったのが、理解者のそぶりを見せることも増えてきました(笑)。まあ、今も面と向かって私の活動について話すことはないので、そこはお互い踏み込まない領域ということですかね。
夫婦なんでそのくらいの関係がちょうどいいのかもしれません。
――今後、しっぽじかんとしてどんな活動をしていきたいですか?
インスタグラムで、私が演じるCAの九条元子というキャラクターがいて、オリジナルのダンスを披露しているんです。今は一人で踊っているのですが、そのダンスを一緒に踊ってくれるおばさん仲間をオーディションで増やしていきたいなという構想を練っています。某オーディション番組の「No No Girls(通称:ノノガ)」ならぬ「No No BBA(通称:ノノバ)」ですね。さすがに怒られるかな(笑)?とにかくふざけたおばさん仲間を増やして、いろいろなコント動画を作り、若者や女性たちを元気にしていきたいですね。
【しっぽじかんさんのターニングポイント➃】
私自身も若い頃、女であることでたくさん嫌な目に遭いました。だからこそ私の作ったふざけた動画で「なんだ、こういう50代でいいんだ」と思ってもらえたら、してやったりです。
【PROFILE】
しっぽじかん
1974年生まれ。東京都出身。大学卒業後、日系航空会社の国際線客室乗務員を経て、25歳で結婚。28歳で長女、31歳で次女を出産。インスタグラムやYouTubeでは、客室乗務員に扮したクスッと笑える動画や、メイク動画、保護犬を含む6匹との日常を発信。「ふざけたおばさん」のリアルを発信することで、多くの同世代や若い女性を勇気づけ支持を得ている。
【Instagram】 https://www.instagram.com/sippojikan/
【YouTube】 https://www.youtube.com/@しっぽじかん
撮影/佐山裕子(主婦の友社) 取材・文/皆川知子
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