介護中の50代女性が自宅で開業!?その焼き芋屋が人気店になるまで
介護をしながらできる「壺焼き」に
接客の仕事が長かった小森さんには、ずっと「自分でお店をやりたい」という思いがあった。
「姉と『二人で何かやりたいね』といつも話していました。そして、たまたまテレビで見た焼き芋カーにピンときた私たちは、すぐに車のネットオークションで焼き芋カーを手に入れました。あきれるくらいせっかちなんです(笑)。幌つきの荷台に窯をのせた軽トラックでした。石焼きの研修を受け、農産物直売所の敷地で11月から3カ月だけ販売しました。でも、厳寒期に外にいるのはつらく、お客さんが来ないときはひとりで孤独。その頃、すっかり焼き芋に魅せられていた私は、一年を通して販売できる店舗へのあこがれが強くなっていきました」
ちょうどその頃、「壺焼き芋」というものを知った小森さんは、さっそく調べてみた。
「当時は母と一緒に暮らしていたのですが、壺焼きなら母を見ながら家で焼き芋屋さんができる、とわかりました。壺を販売している業者さんからノウハウを学びました。石焼きの経験があったので、そんなに大変とは感じませんでした」
焼き芋カーは3年で卒業。2022年に自宅の一部を店舗に改装して、開業準備を進めた。
「お店と塀を造るのに要したのは3日間ぐらい。費用は、改装費に加えて壺代と冷蔵庫などの設備機器で、ざっと100万円超ぐらいでした」
「オープン前の準備が結構、大事です。『今こういう感じで頑張っています』と毎日インスタグラムにアップしたり、ご近所にチラシを配って挨拶まわりなどもしたほうがいいですね」
オープン後はインスタで最新情報を発信している。
「『morikoの焼き芋』の世界観を大事にしたいので、写真を何枚も撮って、厳選しています。インスタを見て、遠方から来てくださるお客さまもいます」
長瀞壷焼き芋専門店 moriko
【後編に続く】
▼あわせて読みたい▼
撮影/junko
取材・文/依田邦代
※この記事は「ゆうゆう」2026年3月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
