収入6割でも心は豊かに。ブイロガー・ナツさんが選んだ「都心を離れる暮らし」
どう生きるのかを考えることが、自分の暮らしを形づくります。あなたは何を大事に生きていますか。ちゃんと自分と向き合っていますか。『自分サイズのすっきり大人暮らし』(主婦の友社)から、会社員でブイロガーのナツさんをご紹介します。3回に分けてお届けする、第2回は、自分サイズの暮らしを模索中のナツさん。
▼前回はこちら▼
>>収入は6割に。それでも後悔しない––––56歳で正社員から派遣へ切り替えたブイロガー・ナツさんの決断
プロフィール
ナツさん
短大卒業後、証券会社に就職。その後転職し、広告会社ではウェブ制作業務、EC ワイン会社ではコンテンツ制作業務など、さまざまな職を経験。現在は会社員として事務職に携わりながら「bonbons」としてブイログを発信。
“日々をおもしろがれる大人になる” をモットーに、いろいろな試みを日常レベルで実験中。
https://www.youtube.com/@bonbonslife
(前回の続きから)
何よりも自分の感受性を守りたい。そう考えたナツさんは、正社員から派遣契約に切り替え、心が平穏でいられるよう、売り上げノルマのない事務職を選んだ。一方、収入は今までの6割に。それゆえ必然的に生活の見直しを迫られた。まず行ったのは、固定費の削減。都心から郊外の古いマンションに引っ越して、月々にかかる家賃を大幅にカット。さらに食事もほぼ自炊にし、平日の昼ごはんはお弁当に切り替えた。すると、コンビニに立ち寄ることもなくなった。
「今までは、なんとなくあれこれ買ってしまっていたけれど、決して欲しいものではなかったんだなって」
すべての責任を手放さなければ平穏は訪れないわけではない!
それは食べものに限らず、ものや情報にも言えること。都会の便利さと引き換えに手に入れた、明るい日差しが降り注ぐのびのびとした空間で、現在、ナツさんは自分サイズの暮らし方を模索中だ。
使わないものは処分したり、苦手な色を排除したり。心がざわついてしまう情報を受け取ってしまわないように、いつもの食卓にテレビを置くのもやめた。
「いきなりは大変なので、“これはいらないかな?”と自分に確認しながら、少しずつ変えていければと思っています。だって、まだまだ過程なので。そのときどきで考えも変わるし、時代も変わっていくし」
なんの失敗なく、コスパよく人生を歩めるといいのかもしれない。
「ただ、人生って“心が動くこと”がすてきなのかなって。それは楽しさや喜びだけでなく、辛さや悲しみも。両方あって人生だから。人はきっと、影がないと光を感じられない。そして、その光と影は、人生に同じくらい訪れるものなのだと感じています。曇天がずっと続くわけではないんですよね」
いろいろな体験の結果が「今」であり、そしてその今がつくりだす光景は、去りぎわまで変わっていく。それはまるで雲のように、空のように。
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