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未納期間がある私、年金はいくらもらえる?老後の年金額を増やせる【任意加入】についてもプロが解説

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横田頼子

若いころは年金に関心をもったことがなかったけど、50代以上になって年金のことが気になり始めた、という方もいらっしゃるでしょう。かつて社員だった期間がある方、扶養範囲内でパートで働いている方、年金の未納期間があって気になっている方……。ファイナンシャルプランナーの井戸美枝さんに、年金について解説してただきます。

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【Aさんの悩み】
結婚前に5年間会社勤めをしました。今は扶養範囲内でのパート勤務です。
将来、私の年金はどうなりますか。
学生時代の2年間、国民年金に入っていなかったのも気になっています。

【井戸美枝さんのアドバイス】
国民年金と、5年間の厚生年金加入に応じた年金が受けとれます。
国民年金の未納期間は、60歳以降、任意加入してカバーしましょう。

まず、年金の仕組みをきちんと理解しましょう

ご質問にお答えする前に、日本の公的年金制度の仕組みをおさらいしておきましょう。

基本は国民年金と厚生年金

日本の公的年金は、大きくわけて2つの種類があります。一つは、20歳以上60歳未満の人が全員加入する「国民年金」、もう一つは、会社員や公務員、パートなどで働く一部の人が加入する「厚生年金」です。老後に受けとる年金は、国民年金は「老齢基礎年金」、厚生年金は「老齢厚生年金」といいます。

たとえば、会社員の場合、国民全員が加入する国民年金に加えて厚生年金にも加入して、老後には老齢基礎年金と老齢厚生年金が受けとれます。

一方、自営業やフリーランス、短時間で働いている人などが加入しているのは国民年金だけで、老後に受け取れる年金も老齢基礎年金だけになります。

また、会社員や公務員に扶養されている20歳以上の配偶者(原則として年収130万円未満)も国民年金だけですが、保険料は支払う必要がありません。配偶者が加入している厚生年金制度からまとめて国民年金制度に支払われています。老後に受け取れる年金は、老齢基礎年金です。

受給要件と金額

老齢基礎年金を受けとる要件は、加入期間が10年間以上あること。年金額は加入した月数で変わり、20~60歳まで40年間1カ月ももらさず納付した場合で満額の79万5000(令和5年度)。ご質問者のように未納期間がある場合は、その分減額されます。

一方、老齢厚生年金は1カ月でも加入して保険料を支払えば、その分の老齢厚生年金が受けとれます。ご質問者は5年間加入していますから、その分の老齢厚生年金は受けとれる、ということになります。年金額は、現役時代の収入や加入期間で決まります。加入できる期間は、就職時~最長70歳です。

上乗せできる年金

2つの年金を土台に、さらに上乗せできるのが、勤務先に制度がある会社員が入れる「企業年金」、公務員が入る「年金払い退職給付」。また、自営業やフリーランスなどの第1号被保険者で、国民年金保険料を支払っている人は、希望すれば「国民年金基金」を上乗せできます。さらに、希望する人全員がiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)にも加入できます(一部加入条件あり)。

年金のしくみ

※厚生労働省 (mhlw.go.jp)
日本の公的年金は「2階建て」 | いっしょに検証! 公的年金 の「公的年金の仕組み」より

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