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「国民年金だけでは不安…」自営業・50代にプロがおすすめする「付加年金」と「小規模企業共済」とは?

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横田頼子

大人世代のみなさん、年金の額に不安を抱いている方は少なくないでしょう。ここでは、厚生年金に加入していないフリーランスや自営業者が年金を増やしたり、退職金をつくったりする方法について、ファイナンシャルプランナーの井戸美枝さんに教えていただきます。付加年金と小規模企業共済についてです。

★前回はこちら★

フリーランスや自営業者が、年金や老後資金を増やす方法は?井戸美枝さんのアドバイス

【大人世代Aさんの悩み】
老後の年金は国民年金しかありません。
厚生年金に入らなくても、年金や老後資金を増やす方法はありますか(自営業・50代)

【井戸さんのアドバイス】
・自分で退職金が作れる「小規模企業共済」を検討しましょう
・2年で元が取れる「付加年金」の加入はマスト!
・国民年金の任意加入や繰り下げ受給で、年金額を増やしましょう

前回は、フリーランスや自営業の人が国民年金に上乗せできる公的年金2種類を紹介しました。今回は、退職金づくりに役立つ制度から紹介しましょう。

リタイア時の退職金作りに「小規模企業共済」

「小規模企業共済」は、自営業やフリーランスなどのための退職金制度です。毎月掛け金を積み立てていくと、退職や廃業時にまとまったお金が受け取れます。

掛け金は、7000円から7万円まで500円単位で設定が可能。加入後も、経済状況にあわせて、増額・減額ができます。

メリットは、掛け金が全額所得控除の対象であること。iDeCoや国民年金基金とは別枠で利用できるため、所得税や住民税の節税効果が得られます。

また、積み立てたお金の受け取りは、「一括」「分割」「一括と分割の併用」から選択でき、一括受け取りは退職所得、分割受け取りは公的年金等の雑所得として、税の優遇も。

事業資金が必要なときや災害時などには、低金利や無利子で事業資金が借りられる制度も利用できます。

マチュア世代にとっては……

加入年齢に制限がなく、何歳からでも始められて、長く積み立てられるので、マチュア世代にも効果的です。ただし、利回りは約1%と高くありません。預貯金より少し有利にコツコツ貯めて、リタイア時にまとまったお金を受けとりたい人におすすめです。

例)
現在50歳で、課税所得200万円の人が
毎月1万円の掛け金で69歳11カ月まで20年間加入した場合

掛け金合計 240万円
受け取れる共済金 退職による一時金の場合 278万6400円(実質返礼率140%)
         年金による受け取りの場合 265万8800円(実質返礼率134%)
節税効果 年間2万700円/総額41万4000円

※小規模企業共済制度 加入シミュレーション:試算条件の入力|独立行政法人 中小企業基盤整備機構 (smrj.go.jp)で試算。

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