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義父母の「終の住み処」問題に関わりたくない私は、冷たい嫁でしょうか? 坂東眞理子さんのすっきり人生相談

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ゆうゆう編集部

相談②
金銭感覚が変わってしまった友人

高校時代の友人は、夫を亡くして多額の保険金が入ったそうで、お金の使い方が派手になりました。豪華な旅をしたり、ちょっとリッチなランチをしたら、私や他の友人の分までおごってくれたり。寂しいのかもしれませんが、いつか老後資金が足りなくなるんじゃないかと心配です。ですが、余計なことは言わないほうがいいのでしょうか。(63歳・無職)

ご友人の態度は一時的なものかも。正気に戻ったらお返しをしてあげては

ご友人は今が過渡期。温かく見守ってあげて

多額の保険金が入ったとしても一時的な収入なわけですから、ご友人にしてみれば、お金を使うのは生活が変わった中での一種の気晴らしなのではないでしょうか。もしかしたら寂しくて、華やかな生活をすることで気を紛らわせているのかもしれません。だからあまり心配しなくていいし、余計なことは言わないほうがいいと思います。

ご友人は大切な人を亡くしたのですから、時間が経つのを待つしかありません。「ときぐすり」という言葉がありますが、時間が最大の癒やしになるのです。どんな慰めの言葉をかけても、気晴らしのためにどこかへ連れ出そうとしても、相手の気分が乗らなければどうしようもありませんから、そっとしておくのが一番だと思います。もし「ちょっとつき合って」「ランチしよう」など、向こうから声がかかったならば、可能な限りつき合ってあげましょう。

食事も喉を通らないほど死別の悲しみに暮れていた人でも、半年、1年、2年と経てば立ち直るはず。ご友人はトランジット・ピリオド=過渡期、人生のステージが変わる時期なのです。温かく見守ってあげてください。

ランチをご馳走になったら、今は「ありがとう」でOK。数年後、彼女が正気に戻ったときにお返しをしてあげて。

※この記事は「ゆうゆう」2024年1月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。

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