【料理家・飛田和緒さんのキッチン】愛用の器、50代の今に合った調理道具とは?[後編]
保存食は時間をかけておいしくなる過程が面白い
「保存食は仕込んですぐにおいしいわけではなく、時間をかけておいしくなっていく過程が面白いなと思うんです。それに、梅干しやおみそ、らっきょう漬けなど、自分で作れば自分好みの味にできるのがいいところです」
結婚後、作り続けているという保存食。海辺の街に越してきてから「エスカレートしていますね」と笑う。
「ここではコンビニまで行くのにも車で片道10分かかる。欲しいと思ったときすぐに買いに行けないので、だったら自分で作ったほうが便利だな、という思いもあります」
ヨーグルトメーカーで作る麹100%の自家製甘酒
自然な甘みが広がる甘酒。「材料は米麹のみなのでアルコールがだめな人でも大丈夫です。そのまま飲んだり豆乳を加えて飲んだり。カルダモンとレモンを加えてもおいしいですよ」
みそ造りと梅仕事……。毎年の季節の楽しみ
みそ造りは冬の恒例。毎年1チーム6~7人の7チームが飛田さん宅で仕込む。そして初夏には梅仕事を。「やることは単純だけれど量を多く作らないと1年間楽しめないので忙しいんです」
レモンカード、梅のシロップ漬け、いちじくの甘露煮も旬の食材で
おやつにもなる甘いもの。上の写真はレモンカードと梅のシロップ漬け。「青梅が出る時期にはシロップ漬けや甘露煮も作ります」。左の写真は、いちじくの甘露煮。
旬の食材で作りたい。実山椒、新しょうがの甘酢漬け
「実山椒も季節がきたら仕込んでおこう、と思う食材。塩漬けやしょうゆ漬け、オイル漬けにして1年楽しみます」。左は実山椒のオイル漬け、右は新しょうがの甘酢漬け。
『ゆうゆう』2024年12月号
この記事の執筆者
関連記事