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【ガーデニング】バラを虫から守るには?知っておきたい!バラの害虫と対策

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吉原美奈子

甚大な被害をもたらすテッポウムシ

ゴマダラカミキリの成虫は黒に白い斑点があり、長い触角を持ちます。6~7月に飛来して根元に産卵し、枝を食害して上部を枯らしたりします。

怖いのはゴマダラカミキリの幼虫でテッポウムシとも呼ばれます。茎の中に入り込み、食害するので、成木

成木とは、植えつけから数年が経過し、十分に生長して実をつけたり、花を咲かせることができるようになった樹木のことを指します。例えば果樹園で見られるリンゴやモモの木も、成木になれば毎年安定して収穫が期待できます。成木になるまでの管理が重要で、剪定や害虫対策、肥料など細やかなケアが必要です。ガーデニングにおいては、この段階になれば見栄えもよく、大いに楽しむことができます。

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であっても株は枯れることもあります。ちゃんと世話をしているのに、なぜか元気がないという場合、テッポウムシの被害を考えましょう。

株元

株元とは、植物の茎が地面と接するあたり、根元の部分を指す言葉で、水やりやマルチング、病害虫の発生チェックなど園芸作業の上で注目すべき場所です。特に多年草や樹木では、株元の通気性や湿度が健康維持に大きく関係し、落ち葉や腐葉土のたまり過ぎによって蒸れたり、カビが発生するリスクもあるため注意が必要です。冬越しや剪定後の管理でもポイントになる場所です。

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を観察しておがくずのようなふんがいくつか盛り上がっていることがあれば、それはテッポウムシがいる証拠です。穴に棒を差し込み、殺虫剤を直接流し込んで駆除します。

また、バラの鉢栽培では前述したコガネムシの幼虫の被害にあいやすいものです。株がぐらぐらしたり弱っていると感じたら、この幼虫が根を食べているのかもしれません。なるべく冬に土替えを行い、その際にごろごろと幼虫が出てきたらすべて取り除き、新しい清潔な土で植え替え

植え替えとは、鉢植えや地植えの植物を別の場所や容器に移して育て直す作業を指します。生長に伴って根詰まりを起こしたり、用土の養分が不足したりした場合に必要で、植物の健康を保つために欠かせない手入れのひとつです。時期としては休眠期や生長初期が適していて、新しい用土や大きな容器、広い場所に植え替えることで根の活性化を促します。根の状態を確認しながら丁寧に行うことで、再び元気に育ちやすくなります。

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ます。

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アブラムシとは、植物の若芽や葉に群がり、汁を吸って生育を妨げる害虫です。ウイルス病を媒介したり、排泄物でカビが発生したりすることもあります。繁殖力が非常に強いため、早期の発見と駆除が重要です。対策としては、葉裏のチェック、捕殺、防虫ネットや黄色いものに集まる習性を生かした吸着テープの設置、またはアブラムシ専用の薬剤を使うのが効果的です。

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ハダニは、庭や鉢植えでよく発生する小さな害虫で、植物の葉裏に付着し汁を吸うことで被害を与えます。暖かく乾燥した環境を好み、特徴的な斑点模様や葉の変色、枯れを引き起こします。特にバラや観葉植物で被害が目立ち、防除には葉水や専用の薬剤が有効です。定期的な水やりや湿度の管理で予防を心がけることも重要です。

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